家を買うならその前に!
税金や費用の注意点
少し前、消費税の駆け込みで世の中にぎわっていましたが、今は一段落しています。ただ、もしかするとまた消費税アップということで、少し急いでマイホーム購入を検討されている方もいらっしゃるのかなと感じます。
今回は、家を買うならその前に、ぜひ知っておきたい税金や費用についての注意点についてのお話です。1つ目は、税金のことです。
家を買いたいと思うと、家の外観とか間取りとかキッチンとか、そちらに興味がいくものです。やはり思い描くのは、自分がどんな家に住みたいかですからね。
ビジュアル的なところに気持ちがいってしまって、あまりお金のことは並行して、あるいは先行して考えることはありません。それで後になって「あれ?あれ?」となってしまうのです。先に心の準備をきちんとしておくといいのですが。
まず契約したらお金がかかります。契約書に印紙を貼るのでその印紙から始まり、土地を買ったら土地を登記するのにまた税金がかかります。当然、その諸費用、登記費用ということで司法書士さんにお金を払います。
そして、実際に不動産を取得したら取得税もかかります。土地と建物が自分たちのものになるということは、固定資産を保有している人になりますから、その固定資産を持っている限り、毎年ずっと固定資産税を払っていくことになります。
自分の家を持つということは、税金を払う、払い続けるということなのです。家を買う時には、家の値段ばかり考えてしまいがちですが、それに付随して税金がかかることをお忘れなくということですね。
決して間違いではないのですが・・・
表現としてよく家賃と住宅ローンの返済額が比較されます。賃貸なら家賃だけ払っていればいいのですが、単純に住宅ローンとだけ比較してしまうことには注意が必要になります。
というのは、前述のとおり、住宅ローンの返済額以外の費用、意外な費用がプラスアルファとしてあるので、そこもきちんと念頭に入れてプランニングしなければいけないからです。
家を買って引越しをして、半年くらいして取得税のお知らせがきて、次の年から固定資産税がきて…、となると、お金の支払いでヘトヘトになるということがあります。
ですから、最初にきちんとその金額が見えていれば安心できるかなと思います。これは最初の時点できちんと計算できるものですからね。
2つ目は親からの資金援助です..
税金の仕組みとして、子供が住宅を取得するときに限り、その時だけ優遇されている非課税制度があります。
以前、住宅取得関係のセミナーをした時に、家を買う方ではなくて、子供に家を買わせたい、買って欲しいという親御さんが何組かいらしていて、なるほどなと思いました。
資金援助するのに単にお金をポンと渡すと、これは贈与になってしまいます。ですから、きちんと申告なども必要になりますし、注意点として、住宅を取得する時に限りということがあります。
後から何かふと思いたってお金をあげるというのではなく、きちんとタイミングに合わせて資金移動をすれば税金がかからないという制度もありますので、こうした制度を活用するのがおすすめです。親からの資金援助は大きいですからね。
あとは、それを口実に親からの資金援助はあるかどうか、親御さんに聞いてみるというのもおすすめです。後の祭りにならないとも限りませんからね。ちょっと催促してみるのもありだと思います。
3つ目は住宅ローンです..
住宅ローンの知識を深めるのも大切です。おおむね家を買うことが決まると、先ほどのビジュアルではないですが、家そのものに気持ちがいっています。
なので、どこで借りるとか、どんな金利があるとか、何年で返済するとか、あまりきちんと選択する場がないのですが、住宅ローンには色々な種類がありますから、自分に合ったものをしっかり取捨選択する必要があります。
家を買うならその前に、自分にはどの住宅ローンがあっているのか、検討することも大事です。やはり家を買うときには資金面が一番大切です。また、その後、生活に困らないように計画を立てていくことも大切です。
家を買うことに浮かれて、追加工事がどんどん増えていって、家が建った頃には当初の契約よりもかなり増えているということもあり得ます。
もちろん、楽しんで色々なものをオプションを付けたりするのも、それはそれでいいのですが、ただ資金ショートしてしまっては本末転倒です。そこはきちんと資金計画と合わせて、並行して楽しんでいただけるよう注意が必要です。