賃貸マンション購入どっちが得?
メリットデメリット比較!
「マンションと賃貸どっちが得?」これは長年議論されてきた話です。今回は、「賃貸マンションに住んだ方が得」という考え方を紹介します。まずどのくらいのお金がかかるのか、具体的に考えてみます。
同じタイプのマンションを賃貸と購入で比較した時、購入の場合は新築3,500万円の物件を住宅ローン30年で買うという条件で、賃貸の場合は家賃12万円で借りるという条件で考えてみると・・・
購入と賃貸で30年でかかるお金の合計は、実は賃貸が4,300万円、購入は6,700万円になります。全然違いますよね。
実際には3,500万円の家を買ったとしても、金利を払っていかなければいけませんし、修繕積立金もかかるし、固定資産税も結構かかります。なので、ここで2,400万円(6,700万円−4,300円)の差が出てしまうのです。その差1.5倍です。
つまり、マンションを購入した場合、固定資産税が年間およそ10万円、さらには月々の修繕積立金なども加わり、3,500万円の物件でもトータル6,700万円かかるケースもあるのです。しかも、家を買う人たちの平均年齢というのは、大体37歳くらいです。
住宅ローンを組む人はマックスの35年で借りる人も多いので、その人たちが仮に35年で借りたとしたら、35年後は72歳(37歳+35年)です。その間にリストラされたら最悪です。住宅ローンが足かせになって人生の選択肢がなくなってしまいます。
なので、私もそうなのですが一生賃貸と決めています。ただ、こうした意見に対する反論もあります。
賃貸マンションが得への反論とは?
上家への反論は、例えば・・・
「結構この手のシミュレーションされている方は多いんですよね。ちょっとした条件設定、購入金額とか借入比率とか金利とか、そういった違いでシミュレーションは変わってきます。
なので、本当にケースバイケースなんです。住宅ローンが終われば、固定資産税や都市計画税、修繕積立金、管理費だけを支払えばいいわけです。
でも、賃貸マンションの場合は、ずっと家賃を支払わなければいけません。それが年金しかない、収入のない高齢者の方にとって結構負担が大きいのでないかと思うのです。」
つまり、購入派のメリットとして、住宅ローン支払い後は年間に払うお金はグンと安くなる、逆に、賃貸の場合は同じ金額をずっと払うので購入の方が得をする可能性があるということですね。また、次のような反論もあります。
「マンション買うメリットとして、賃貸は何も残らないけれど、買った物件が資産として残りますよね。」
このように、マンションを購入した場合は資産になるため、いざとなったら売ればいいと考える人も多いかもしれません。しかし、そこには現在の社会が抱える落とし穴があるのです。
マンション購入のデメリットとは?
実は物件価格というのは、バブル以降、ほとんど上がったことがありません。しかも、物件の総数に占める空室の割合は760万戸もあって、今、8戸に1戸が空室なのです。
現在、日本の空室物件の数はおよそ760万戸、日本全体の物件の実に13%が空室という状況です。
さらに、今新築の分譲マンションというのは、戸建ても含めて毎年大体100万戸弱作られています。これは供給過剰になって、需要と供給の関係からいうと、必ず物件価格は下がります。
例えば、30年後に物件を売ろうとするときには、人口は1億人を割っているはずです。そんな状況で築30年の中古マンションが高く売れると思いますか?個人的には、全国で物件が余っているので、今後は中古マンションは売れにくいと予想しています。
老後は賃貸マンションが借りにくい
という反論も・・・
一方で、持ち家の方が良いという決定的な要因として、お年寄りが賃貸物件を借りにくいという反論もあります。
「昨今、孤独死が増えてきているので、貸し渋りも実際に起きています。また、ようやく借りることができても、次の更新の時には出ていってほしいと言われるケースもあります。」
こうした意見があるのも十分理解できるのですが、こうした問題を解決する賃貸マンションのすごいサービスがあるのです。
それは、サービス付き高齢者住宅です。食事も付いて、デイサービスも付いて、何かあった時には病院に連れて行ってくれるというのが、全てパッケージ化されているものが、大体18万円くらいで借りられます。
このサービス付き高齢者住宅が今、15〜16万戸できています。しかも、国はこれを今後5年間で60万戸に増やそうとしています。賃貸マンションを利用した介護サービスが今後どんどん増え、サービス料金も安くなるので老後は安心ということです。