世界金融危機サブプライムショックとは|FX損切りできないと退場!

 

 

世界金融危機サブプライムショックとは?

FX損切りできないと退場!

 

 

サブプライムショックという金融危機があり、あの当時は為替相場も株式相場も大混乱を来しました。株式投資をしている人はもちろん、FX取引をしている個人投資家の多くも退場した人が続出した記憶があります。

 

でも、金融危機の具体的な中身については、あまりよく知らないという人も少なくないのではないでしょうか。サブプライムローンというのは、信用度の低い人向けの住宅ローンのことです。

 

 

サブプライムローンとは?

 

サブプライムというと低所得者向けのローンであると誤解されがちなのですが、実際には、そうではなくて、あくまでも信用が低い人向けのローンということなのです。

 

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一般的に米国では、信用度をファイコースコアという点数で表すのですが、この点数が高ければ高いほどリスクは低いと判断されるわけです。

 

反対に、このファイコースコアの点数が低ければ低いほど、リスクが高いと判断されるわけです。リスクが高いと判断されれば、当然金利が高くなるわけで、その分支払額は増えるわけです。

 

要するに、サブプライムローンというのは、このように社会的な信用度の低い人向けに貸し付けられた金利の高いローンのことなのです。では、サブプライムローンの中身は実際どのようなものだと思いますか?

 

これについては、基本的には、最初の数年間は金利が安くなっているのです。

 

ただし、あくまでも通常は低金利でローンを組むことのできない信用度の低い人向けのローンなのですから、数年後には金利が急激に上がるケースが多いのです。そのため、債務不履行などが発生して資金回収ができなくなったりする問題が起きてしまうのです。

 

特に住宅ローンなどは、もともとの借入金額が大きいですし、返済期間も長いですから、金利がちょっとでも上昇してしまうと、返済額が急激に増えてしまうのです。

 

サブプライムショックの際には、こうした人たちが、日本の破産法に該当するチャプター7を申請する人が増えてしまったということなのです。

 

 

世界金融危機とは何だったのか?

FXで損切りできないで退場!

 

まだ記憶に新しいところですが、世界の金融市場は、2008年の9月から10月にかけて大混乱に陥りましたよね。

 

これは、言うまでもなく、米大手証券会社のリーマン・ブラザーズが破綻に至ったのがきっかけとなったものです。なので、一般的にはリーマンショックと言っているわけです。

 

その後は世界各国で、銀行や証券会社、保険会社等の信用不安や経営不安が露呈していってしまい、まさに世界恐慌に突入してしまうのではというところまで行ったのでした。

 

日本も対岸の火事というわけにはいきませんでした。日経平均株価は一時8,000円割れに追い込まれましたから。

 

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ちなみに、NYダウは、およそ4年ぶりの1万ドル割れを記録する事態となったのです。そもそもこの金融不安は、実は2007年7月から10月に露呈したサブプライムローン問題が発端となっているわけです。

 

実際、株式市場が低迷していたのはこの頃からでした。ただ、リーマンショックと言われる金融危機が起きるまでは、このサブプライムローン問題については、割と楽観的な見通しが多かったのです。

 

ところが、結局、金融危機となってしまったわけです。

 

このような経過を見ますと、やはり、世界経済は2007年7月を起点に、景気拡大局面から低迷局面に移行したと見るのが妥当と言えそうです。

 

当然、このときは為替相場も大きな影響を受けました。それまで順調に資金を増やしてきたFX個人投資家の多くが、損切りできないで退場したと言われていますから。

 

 

世界金融危機前はFXは儲けやすかった?

 

FX取引を長く行っている人は良くご存知かと思いますが、実は、金融危機前の為替相場というのは、個人投資家にとってかなり有利な環境だったのです。もちろん、その後の金融危機で損切りできずに退場してしまうFX投資家が続出したわけですが。

 

例えば、豪ドル/円に投資していたとしますと、2001年から2007年の10月までは、円安・豪ドル高のトレンドがずっと続いていましたから、この間は、ただ円を売って豪ドルを買うという取引を繰り返していれば儲かったのです。

 

もちろん、売買のタイミングによっては、短期間トレンドが反対になったりもするわけですが、我慢してポジションを買ったまま保有していれば、いずれまた元の上昇トレンドに戻ってきましたので、為替差益とスワップ金利の両方を得ることができたのです。

 

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つまり、仮に為替差損が生じていたとしても、レバレッジを低く抑えてさえいれば、いずれ為替レートが上昇して、それも解消できたということなのです。

 

現在もそうですが、日本は、過去長期にわたり世界でも稀な超低金利が続いていますから、2001年から2007年の10月までは、FX取引をしていれば、為替差益だけでなく、スワップポイントという金利の両方を、しかも簡単に得ることができたわけです。

 

 

世界金融危機前はスワップ派が多かった?

 

金融危機後は少数派になったと言われているスワップ派ですが、最近は金融市場が再び安定してきたことから、スワップポイント狙いのFX投資家も増えているようですね。

 

ちなみに、スワップ派というのは、レバレッジを低く抑えて、高金利通貨の買いポジションを保有し、多少の円高になっても我慢して耐えるという投資スタンスを取る人たちのことを言います。

 

いわゆるスワップポイント狙いオンリーで、FXに取り組む人々のことを表した言葉なのですが、こうした言葉が流行ったのも、2007年10月の金融危機までは、安心して円売り・外貨買いが出来たという事実があるからなんです。

 

実際、金融危機が訪れたことによって、損切りをせずに更なるナンピンをしていったために、遭えなく退場を余儀なくされた人が続出しました。

 

現在の金融市場においても、スワップ派としてFXに参加するのは良いと思いますが、その際でも必ずストップは入れておくようにしたいですね。

 

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FXは損切りできないと退場!

 

2007年10月以降の金融危機が起きるまでは、FX取引をする個人投資家にとっては、日本円はとても有利な状況だったのです。

 

円安・外貨高の状況がずっと続いていましたからね。特にスワップポイント狙いのFX投資家には、絶好の相場状況が続いていたと言えるのです。

 

しかしながら、この金融危機が起きてしまったことによって、完全に円高・外貨安のトレンドに変化してしまったのです。

 

つまり、中期・長期的なトレンドが円高・外貨安になってしまったからには、それまでのように、「低レバレッジで高金利通貨買いのポジションを保有して、多少の円高なら我慢して耐える」という投資手法では、リスクが高すぎるということが言えるわけです。

 

なので、低レバレッジでスワップ狙いの円売り・高金利通貨買いのポジションを持っていたとしても、為替相場が急変したと思ったら、そこで一旦決済することが必要になるでしょう。

 

また、たとえ損失が生じていたとしても、自分のリスク許容度を超えるレベルにまで円高が進みそうなら、一旦損切りするなどの対処も必要になってくると思います。

 

さもないと、FXマーケットから強制退場しなければならなくなる場面も出てくると思われますので十分に注意してください。

 

もちろん、レバレッジ1倍で取引するというのであれば、それは外貨預金と同じですから、ロスカットに遭って強制退場させられることはありません。ただ、せっかくFX取引をしているのに、レバレッジ1倍というのも資金効率の面から言うと、ちょっともったいない気もします。

 

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