有事のドル買いとは|FX指値逆指値.イフダン.OCO注文.ブルベア.ショートロング

 

 

有事のドル買いとは?

FX指値&逆指値&イフダン&OCO注文..

 

 

「有事のドル買い」という言葉は聞いたことがあるかと思います。危機があった際にはドルが買われる傾向にあるということですね。これは、ドルが安全資産として認識されているからです。

 

とはいえ、現在の為替相場では、かつての常識が通用しなくなってしまったんです。なので、単純に米国の地位低下が、直ちにドルの下落という構図が成り立ちにくくなっているのもまた事実なんです。

 

 

景気が悪いとドル買い時?

 

リスク許容度が低下した場合には、質への逃避という行動が起こるわけですが、これは、株安から債券高への流れなどを見るとわかりやすいです。

 

スポンサーリンク

 

 

では、例えば、米国の雇用統計の数値が極端に悪かった場合に、米ドルが売られるのではなく、むしろ買われるという現象が起きるのはなぜだと思いますか?

 

これは、ドルという通貨が依然として投資家から必要とされていて、かつ、大きな役割を担っているからと考えられます。こうしたことがありますので、単純に米国経済の悪化がドル安という固定観念を持ってしまわぬように気を付けたいですね。

 

 

FIFO(ファーストイン・ファーストアウト)とは?

 

FIFOというのは、「first In First Out」(ファーストイン・ファーストアウト)の略称であり、保有しているポジションを決済するときのルールのことを言うのですよね。

 

例えば、ドル円を買いポジションを持っていたとします。具体的には、2月1日に1万ドル、2月3日に1万ドルを保有していて、2月5日に決済指定しないで1万ドルを売ったとします。この場合は、保有しているポジションの古いものから順番に決済されることになるわけです。

 

この例ですと、2月1日の1万ドルがそれに該当します。

 

なので、残っているポジションは、2月3日の1万ドルになるわけです。この際、それぞれの価格は全く考慮されないです。つまり、このポジションを決済したいと指定しない限りは、自動的に古いポジションから決済されていくということです。

 

 

IF Done(イフダン)注文とは

 

IF Done(イフダン)という注文方法は、同時に注文した2つの指値注文で、1つ目の注文が成立してから2つ目の指値(逆指値)注文が有効になるというものです。

 

なお、一般的に、イフダン注文は、新規ポジションを取った後、その利食いや損切りの決済注文を出す場合に利用すると便利です。

 

スポンサーリンク

 

 

OCO注文とは?

 

OCO注文というのは、「one cancels the order」の略です。

 

この注文方法は、同時に2つの指値注文を出すという点においては、上記のイフダン注文と同じです。

 

違う点は、OCO注文では、両方の注文が初めから有効になっていて、そのどちらか一方が成立すると、その時点で残りの注文は、自動的にキャンセルされるということです。

 

ちなみに、一般的にOCO注文は、既存のポジションに対して、利食いや損切り両方の注文を同時に発注しておく場合に利用すると便利です。

 

 

指値注文と逆指値注文の違いは?

 

FX取引には色々な注文方法があるのですが、この指値注文と逆指値注文は、成り行き注文に次いでよく使う注文方法かもしれません。

 

指値注文というのは、売買注文をする際に、その買値や売値を指定した価格で注文する方法です。この場合は、買い注文は現在値よりも安い価格で、売り注文は現在値よりも高い値段を指定することになります。

 

例えば、現在のドル円価格が100.00円で、それよりも50銭安く買いたいと思ったら、99.50円に買いの指値注文を出しておけばいいのです。

 

これに対して、逆指値注文というのは、指値注文の反対の使い方をします。つまり、買いの場合は現在値よりも高い値段で指定して、売りの場合は現在値よりも安い値段で指定するということです。

 

スポンサーリンク

 

 

現在値よりも高い値段で買うのは、どのような場面なのかと疑問に思うかもしれませんが、これは、相場が上昇している最中に、その流れに乗っていくというような場面です。

 

FX取引を始めたばかりですと、逆指値注文の使い方のイメージがわかないかもしれませんが、次のような場面で役に立ちますので、ぜひ使い方をマスターしておいてください。

 

■レンジブレークアウト戦略・・・一定の水準を超えたらポジションを取る戦略です。
■ストップロス注文・・・損失を限定します。

 

なお、ストップロスのために逆指値を使うのは、色々と便利な場面があります。例えば、ポジションを保有したまま就寝する場合や、仕事や旅行などでしばらく相場を見ることができないなどといった際です。

 

 

ブルとベア、ロングとショートの意味は?

 

ブルとベア、ロングとショート、強気と弱気など、こうした表現はすべて相場を判断する際の言葉です。

 

具体的には、相場が上昇していく気配や期待を意味するのが、ブル、ロング、強気で、相場が下落していく気配やその思惑を意味するのが、ベア、ショート、弱気になります。

 

また、ロングとショートは、保有しているポジションが買いなのか売りなのかを表してもいるのです。

 

ロングは買いで、ショートは売りを意味しています。なぜ、買いがロングで、売りがショートと呼ぶのか疑問に思われるかもしれませんが、これについては諸説あって、明確な語源はないようなのです。

 

ただ、一般的には、投資手法においては、買いは長く保有するものであるからロングと言っているようですね。

 

一方、売りといえば空売りですが、空売りは実体のないものを売るので長期的な投資手法ではない、つまり、早晩買い戻されるであろうからショートと言っているようです。

 

スポンサーリンク

 

 

まぁ、FX取引をする上では、決まりごとだと考えて覚えてしまった方が良いと思います。

 

ここで、ロングとショートについて、ちょっとだけ気を付けて欲しいところもあります。それは通貨ペアでこれを使う場合ですね。例えば、ユーロ/円という通貨ペアで、ユーロロングと円ロングでは、全然意味が違ってしまうからですね。

 

どちらも同じロングですが、ユーロロングはユーロ/円でのユーロ買いですから、ユーロ/円の買いになりますよね。でも、円ロングはユーロ/円での円買いになりますから、ユーロ/円の売りになってしまうのです。

 

それから、ロングとショートを保有しているという意味で「ポジション」という言葉を付ける場合もあります。

 

ロングポジションとかショートポジションといった具合です。ポジションというと、一般的には「位置」という意味で用います。でも、外国為替取引においては、「持ち高」という意味で使っています。

 

例えば、買いポジションとか売りポジションとかです。ちなみに、このポジションを解消された状態のことを「ニュートラル(中立)」と言うのですが、これもよく出てくる用語なので覚えておくと役に立つと思います。

 

最後に、ブルとベアの意味も知っておきましょう。ブルとは牡牛(Bull)、ベアは熊(Bear)を意味しているのです。牡牛は敵を攻撃するときには、角を突き上げますよね。このイメージから、角を突き上げる→上昇・強気相場を意味するようになったんです。

 

これに対して、熊は攻撃するときには、腕を振り下ろしますよね。このイメージから、腕を振り下ろす→下落・弱気相場を意味するようになったというわけです。

 

スポンサーリンク

 

関連記事(一部広告含む)