FX経済指標|米国雇用統計・FOMC発表|為替レートカナダドル見通し!

 

 

FXで注目すべき経済指標

米国雇用統計・FOMC発表..

 

 

米国は世界第一位の経済規模を誇っているわけですが、注目したい経済指標というのも、これまたたくさんあります。

 

米ドルは世界の基軸通貨であり、各国の輸出入の決済がドル建てであることも少なくないので、米ドルがマーケットに与える影響は甚大なものがあるわけです。

 

では、多くの経済指標の中でどの指標に注目したらよいのでしょうか?

 

 

FXで注目すべき経済指標とは?

 

次の3つは特に重要な経済指標として、世界中のマーケット参加者が注目しています。

 

■雇用統計
・雇用統計は消費の先行指標としても重要視されています。
・特に毎月月初の金曜日に発表される失業率と非農業部門雇用者数変化に注目が集まります。
・金融危機が長期化した際は、特に注目度が高まりました。

 

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■GDP
・米国のGDPは世界第一位であり、世界のGDPのおよそ25%を占めています。
・米国のGDPのおよそ7割を個人消費が占めていますから、個人消費の現状を見る上でも重要な指標となるわけです。
・日本のGDPのおよそ3倍という大きなものです。
・四半期ごとに発表されます。
・GDPの伸び率がプラスであれば経済が良好、あるいは改善中と判断され、政策金利(FF金利)が上がる可能性につながります。
・速報値が特に大きな影響を与えます。

 

■FOMC(連邦公開市場委員会)
・およそ6週間ごと、年に8回開催され、政策金利とともに発表される声明が特に注目されます。
・今後の米国の景気動向や政策を見通す上で外せないものと言えます。

 

<米国情報>
■首都:ワシントン
■人口:約3億人
■面積:9,626,675平方キロメートル
■主な輸出品:資本財・工業用原材料
■主な輸入品:資本財・工業用原材料
■主な貿易相手国
・輸出:カナダ、メキシコ、中国、日本、イギリス
・輸入:中国、カナダ、メキシコ、日本、ドイツ

 

米国の通貨である米ドルは、世界の基軸通貨です。なので、当然、輸出入の決済はドル建てで行われることが多いわけです。

 

また、外国為替市場では、その取引の80%以上がドルを介した取引だと言われています。その外国為替市場に影響を与える経済指標として、雇用統計、貿易収支、GDP、物価指数などが挙げられます。

 

それと、FRB議長や財務長官の発言の影響力も大きいと言えます。米国の中央銀行は、FRB(連邦準備制度理事会)ですが、これは主要都市にある12の地区連銀を統括する形となっています。

 

FOMC(連邦公開市場委員会)が、およそ6週間ごとに開催されるわけですが、ここで政策金利のFF金利などの金融政策が決められます。

 

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為替介入についてですが、この決定権はFRBと財務省の両方が持っています。ですが、優先権があるのは財務省になります。そして、為替介入の執行は、NY連銀が行うことになります。

 

ちなみに、このFOMCは、FRBより7名(議長1名、副議長1名、理事5名)、各地区連銀総裁5名(NY連銀総裁は常時、他は1年交代の輪番制)の合計12名で構成されていて、メンバー外の地区連銀総裁7名はオブザーバーとして参加しています。

 

 

カナダドルの為替レート見通しは?

 

FX取引でカナダドルを選んでいる人はそれほど多くないかもしれません。

 

カナダドルは、原油などの資源を産出する資源国通貨です。資源国通貨ですから、当然、原油などの商品価格の影響を受けやすいという点には注意が必要です。カナダドルを取引する際には、こうした商品価格にもぜひ注目しておいてください。

 

それから、カナダは地理的な関係もあって、米国との結びつきが強いです。輸出のおよそ8割、輸入のおよそ6割を米国が占めているということですから、かなりのものです。よって、カナダ経済を見る上では、米国経済の動向もチェックする必要があります。

 

一方、重要なカナダの経済指標としては、雇用統計やGDP、小売売上高などもあります。そんな中でも、特に「消費者物価指数」は重要な指標と言えます。なぜなら、カナダの中央銀行であるBOC(カナダ銀行)の金融政策に大きな影響を及ぼすからです。

 

BOCはインフレターゲットを採用していて、この消費者物価指数(前年比)が中期的に2%になることを目標にしています。

 

つまり、消費者物価指数がインフレターゲットの2%よりも高い場合には、BOCはインフレを抑制するために利上げを行う可能性が高まるわけです。

 

反対に、消費者物価指数がインフレターゲットの2%よりも低い場合には、BOCはインフレ低下を防ぐために利下げを行う可能性が高まるわけです。

 

こうしたことがありますので、FX取引で、カナダドルを選択した際には、米国経済や商品価格の動向だけでなく、ぜひ消費者物価指数にも注目してみてください。

 

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<カナダ情報>
■首都:オタワ
■人口:約3,326万人
■面積:9,976,139平方キロメートル
■主な輸出品:鉱物性生産品、自動車とその関連部品、卑金属
■主な輸入品:自動車とその関連部品、一般機械、鉱物性生産品、電気機器
■主な貿易相手国
・輸出:米国、EU
・輸入:米国、EU、中国

 

カナダが原油輸出国であるのは有名です。実際、原油埋蔵量は世界第2位ですからそれも当然のことなのでしょう。

 

カナダがこうした資源輸出国であるため、カナダドルも豪ドルなどと同様、資源国通貨と呼ばれているのです。また、カナダの製造業ですが、これはオンタリオ州に集積していています。

 

ですが、その大半が米系・日系の自動車産業関連です。

 

ちなみに、カナダ最大の貿易国は、やはり地理的理由もあって米国です。事実、カナダの輸出のおよそ80%、輸入の60%弱が対アメリカだそうですから納得ですね。こうした背景もありますので、カナダ経済はアメリカ経済の影響を受けやすいと言われているわけです。

 

さて、カナダの中央銀行はBOC(カナダ銀行)であり、総裁1名、上級副総裁1名、副総裁4名の合計6名で構成されているのですが、カナダもインフレ目標を採用しています。

 

具体的には、BOCは消費者物価指数が前年比で+2%になることを目標に政策運営に当たっているそうです。

 

カナダの為替介入についてですが、これは財務省とBOCが検討して決定するわけですが、実際に実施するのはBOCが財務省を代理して行います。なお、BOCが為替介入を行った場合は、直ちに公表されることになっています。

 

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