ジュニアNISA(ニーサ)投資の概要と狙い!

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)投資の概要と狙い!

ジュニアNISA(ニーサ)とは?

 

 

子供の投資というのが広がっていく可能性が出てきています。というのは、2016年から「ジュニアNISA(ニーサ)」というのが始まったからです。

 

ジュニアNISA(ニーサ)は、2014年から始まった少額投資非課税制度「NISA(ニーサ)」の未成年向けの仕組みです。毎年の投資額80万円を上限に、売却益や配当金が非課税になるという制度です。

 

実際には、親や祖父母がお子さんやお孫さんのために、将来の教育資金を準備するといった理由で、お子さん・お孫さん名義で口座を開設して活用するという使い方が考えらえます。

 

ただ、実際に投資すると、どんな商品で運用するのかを考えるのは親や祖父母なのですが、やはり名義人の子ども自身も、自分の名義でどんな株を買っているのかということで関心を持つきっかけになるというのも事実です。

 

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ジュニアNISA(ニーサ)のマーケットへの影響は?

 

それから、こういった流れが出てくると、マーケット全体にとってもこのジュニアNISA(ニーサ)が無視できない存在になるかもしれません。

 

ちなみに、ジュニアNISA(ニーサ)について、ある資産運用会社が試算したところによると、株や投資信託に1.2兆円が流入するのではないかとのことでした。

 

これだけの資金が流れてくると、インパクトはかなり大きいと思います。実際、これを取り込みたい証券会社も多く、かなり熱い獲得合戦が繰り広げられているようです。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)投資の概要まとめ

 

ジュニアNISA(ニーサ)は、若年層の投資のすそ野を拡大し、「家計の安定的な資産形成の支援」と「経済成長に必要な成長資金の供給拡大」の両立を図ることを目的に創設された制度です。

 

つまり、ジュニアNISA(ニーサ)に期待されているのは、(1)若年層への投資のすそ野の拡大、(2)高齢者に遍在する膨大な金融資産を成長資金へと動かす契機、(3)長期投資の促進、の3点ということになります。

 

ジュニアNISA(ニーサ)制度概要としては、まず制度を利用できるのは0歳〜19歳の居住者ということです。

 

年間投資上限額は80万円です。また、非課税対象は上々株式、公募株式投資信託等で、投資可能期間は平成35年までで、非課税期間は投資した年から最長5年間、という点は成人NISA(ニーサ)と同じです。

 

そして、運用管理については、原則として、親権者等が未成年者のために代理して運用を行うこととされていて、18歳まで払出し制限が課されています。なお、災害等やむを得ない場合には、非課税での払出しが可能となっています。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)の狙いは?

 

子供の頃から投資に親しんだ人たちが大人になると、「貯蓄から投資へ」の流れがいよいよ本格化することになるかもしれません。

 

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「貯蓄から投資へ」というのは、30年くらい前からずっと言われてきたことですが、なかなか実現しないままでした。実際、今の家計の金融資産に占める割合を見ても、預貯金が半分で、株や投資信託、債券などの有価証券はまだ17%程度です。

 

一方、アメリカを見てみると、有価証券の占める割合が半分になっています。ですが、日本でもこうした投資に親しんだ若者が大人になってくれば、いよいよ「貯蓄から投資へ」の流れが実現するかもしれません。

 

そして、こうした株式や債券などを通じて流れてくるリスクマネーというのは、経済成長には不可欠なものですから、そういった投資資金を通じて日本が変わるかもしれません。

 

もう一つは、経済や金融の知識をきちんと身に付けた大人が増えてくると、これも色々なインパクトを与えるはずです。実際、幼い頃から投資、あるいは株式に親しんだ人というのは、起業家精神が旺盛な面があると言われています。

 

例えば、日本電産を創業した永守会長は、16歳から株式投資をしていたそうです。そして、その若い頃の経験がものすごく役に立っていると話されています。今、日本電産はM&Aで急成長していますが、そういった経験が役になっているということなのでしょう。

 

ですから、また起業などが盛り上がってきて、非常に日本の経済を元気にすることにも繋がってくると考えられます。

 

何十万円も使ってリスクを取って投資をするというのは、やはり賛否があると思います。ちょっと怖いなと思う人もいるでしょう。私自身も、「子供が株式投資をやった方がいいですよ」とおすすめする意味でここで取りあげているわけではありません。

 

やはりこうした流れが日本を変える、未来を変える可能性があるのではないかという意味で取りあげてみたということです。こうしたことを考えるだけでも非常に大事なことですし、私自身、昔からそういった機会があったら良かったなと羨ましく思ったりもしています。

 

 

ジュニアNISA(ニーサ)は未成年が取引もできるの?

 

ジュニアNISA(ニーサ)では、売買注文を未成年でも受け付けるかどうかについては、証券会社によって対応が異なっています。ですから、必ずしもどこでもできるわけではない点には注意が必要です。やはり親の同意が必要というところがほとんどだと思われます。

 

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