NISA(ニーサ)口座開設|非課税期間と5年後の変更移動移管!

 

 

NISA(ニーサ)口座開設とは?

非課税期間と5年後の変更移動移管!

 

 

NISA(ニーサ)口座というのは、2014年1月からスタートした制度です。テレビCMなどでもよく目にする機会が多いと思います。

 

ただ、NISA(ニーサ)と言われてもよくわからない、難しそうとか、やってみたいけれどどうやって始めたらよいのかわからない、と思っている人も少なくありません。

 

また、テレビCMを見ていて「NISA(ニーサ)口座で非課税」とか言われると、やった方がいいのかなと思う人も多いと思います。

 

結論から申し上げますと、これから投資をするのであれば、NISA(ニーサ)口座はぜひ活用することをおすすめします。ここでは、NISA(ニーサ)口座の内容とそのメリットについて詳しく解説していきます。

 

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NISA(ニーサ)口座とは?

 

まずNISA(ニーサ)口座で「口座」と言われると、銀行口座などを思い浮かべるかもしれませんが、NISA(ニーサ)口座は銀行口座ではありません。簡単に言うと、NISA(ニーサ)口座は、投資をするための口座です。

 

投資をするための口座は、通常これまで誰でも証券会社や銀行で作ることができましたし、今も作ることができます。このような一般的に誰でも作れる投資のための口座、これを「一般口座」あるいは「特定口座」と呼んでいます。

 

NISA(ニーサ)口座というのは、これ以外に新たにNISA(ニーサ)専用口座を1つ作りましょうということになります。

 

もしかしたら銀行や証券会社ですでに投資信託などを運用している場合には、銀行や証券会社で投資用の口座を持っているかもしれません。ですが、NISA(ニーサ)口座を利用するには、それ以外にもう1つ別の口座を作ることになります。

 

 

NISA(ニーサ)口座開設のメリットとは?

 

一般口座あるいは特定口座で運用すると、投資をした利益に対して20%課税されます。ところが、同じ投資であっても、それをNISA(ニーサ)口座でやると、その利益に対して税金がかからないのです。

 

同じ投資なのに、一般口座(特定口座)で投資をするのと、NISA(ニーサ)口座で投資をするのとでは税金が全く違う、20%も違うのですから、これは非常に大きいです。それなら、どうせ投資をするのだったら、NISA(ニーサ)口座でやった方がお得ですよね。

 

ただし、こうしたお得な制度なので、たくさんNISA(ニーサ)口座を作って、たくさんやればいいじゃないかと思いますが、それはできません。これは1人1口座と決まっているからです。

 

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NISA(ニーサ)口座を開設できる人は?

 

NISA(ニーサ)口座は、日本に住民票があって、きちんと税金を支払っている20歳以上の人であれば、誰でも無料で口座開設することができます。つまり、NISA(ニーサ)口座の開設は、銀行あるいは証券会社でできますが1人1口座だけです。

 

先ほどの一般口座あるいは特定口座は、証券会社や銀行で1人いくつでも作れます。A証券、B証券、C銀行、D銀行のすべてに作ることも可能です。ですが、NISA(ニーサ)口座は、そのうちの1つを選んで1つだけ作るということになっています。

 

 

NISA(ニーサ)口座開設は無料です!

 

NISA(ニーサ)口座開設は、手数料などかからず無料でできます。また、作った後の維持費もかかりませんので、作るだけなら無料です。投資をしない限り、お金が発生することはありません。

 

なので、使うか使わないかは別にして、来年からあるいは再来年から使おうと考えている場合でも、とりあえず1つ作ってみるのもよいと思います。

 

 

NISA(ニーサ)口座開設の注意点とは?

移動や移管はできるの?

 

通常の口座(一般口座と特定口座)とNISA(ニーサ)口座の間の移動(移管)はできませんので注意して下さい。これはどういうことかというと…

 

今現在、通常の口座で株式や投資信託を買っている場合、その株式や投資信託をそのままNISA(ニーサ)口座に移動(移管)することはできないということです。つまり、一般口座で投資をしたものは、ずっとその口座で投資していかなければならないことになります。

 

そして、非課税になるNISA(ニーサ)口座は、新たに口座を開設して、そこで新たに投資を始めたもののみが非課税になるということになります。要は、新たに投資をして下さいねということなのです。

 

つまり、これまで投資をしたことのない初心者も、これまで投資をしていた人も、NISA(ニーサ)口座で新たに投資を始めて欲しいというのが狙いの制度なのです。

 

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以上がNISA(ニーサ)口座の概要になりますが、まとめると、誰でも1人1口座、無料で口座開設ができて、新たに投資を始める分に関して税金がかからないということになります。

 

 

NISA(ニーサ)口座の節税メリットとは?

 

税金がかからないということは非常にメリットが大きいです。消費税が上がったり、年金保険料が上がったり、色々な負担が増えていく中で税金がかからないというのは、非常に稀なことなのです。

 

なので、この制度を使わない手はありません。せっかくできた制度ですから、上手く活用したいですよね。

 

さて、具体的にNISA(ニーサ)口座がどのように非課税になるのかということについてです。もちろん、投資をして運用して出た利益に対して税金がかからないということなのですが、どんなに投資をしても税金がかからないというわけではありません。

 

やはりいくつか制限があります。

 

まず投資する期間です。非課税期間というのがあって、これは5年間とされています。ですから、2016年に投資をしたとすると、2016年を含めて5年間は税金がかからないといことになります。つまり、2020年12月31日まで税金がかからないことになります。

 

また、投資金額の上限もあります。これについては、1年間の投資金額が最大120万円までとされています。ですから、120万円を超える投資については、先ほどの一般口座あるいは特定口座で運用することになります。

 

ただし、NISA(ニーサ)口座は税金がかかりませんが、一般口座あるいは特定口座の場合は当然、税金がかかります。

 

例えば、今年120万円投資した場合、来年になるとまた新たに120万円投資できる枠ができ、さらに再来年にはまた新たに120万円投資できるというように、1年毎に新たな投資枠ができます。

 

 

上限枠の残りは繰り越せるの?

 

では、今年上限の120万円ではなく、60万円だけ投資をした場合はどうなるでしょうか?

 

この場合、残りの60万円の枠は翌年に繰り越すことはできません。なので、今年上限まで投資しなかったら、その120万円の枠は消滅することになります。翌年には、また新たに120万円の枠ができるということです。

 

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だからといって、上限120万円まで目一杯投資をしなければならないということではありません。10万円でも20万円でも少額から投資をする方法はあります。

 

 

非課税期間と5年後の変更移動移管は?

 

NISA(ニーサ)口座では、毎年120万円ずつ投資していけるわけですが、非課税期間は5年間とされています。ですから、2016年に投資したものは、2020年12月31日までで非課税期間は終了することになります。では、その後はどうなるのでしょうか?

 

これには2つの方法があって、どちらかを選ぶことができます。

 

1つは、2020年12月31日で終了したお金を、2021年の新たな120万円の枠にそのままスライド(移動・移管)するということができます。そうすると、そのままNISA(ニーサ)口座の中で運用できることになります。

 

ただし、上限が120万円ですから、例えば、2016年に120万円投資して、2020年の12月末までに120万円が150万円に増えていたとしても、2021年の新たな口座に持っていける金額は120万円までということになります。

 

そして、増えた分の利益30万円(150万円−120万円)は、もちろん非課税ですからそれには税金がかかりません。ただ、そのお金は受け取るしかないということになります。

 

もう1つは、NISA(ニーサ)口座でそのまま運用を継続することではなく、5年の非課税期間が終わったら、そのまま一般口座あるいは特定口座の方にお金を移すということができます。

 

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この場合、NISA(ニーサ)口座で運用してきたものは非課税ですが、その後、一般口座あるいは特定口座に移動させて、そこでまた運用して利益が出たとしたら、そこには20%の税金がかかります。

 

このように、NISA(ニーサ)口座の非課税期間が終了した5年後には2つの選択肢があります。そのままNISA(ニーサ)口座で運用するか、一般口座あるいは特定口座で運用するか、そのどちらかを選ぶことができます。

 

 

上限120万円は少ないの?

上手な活用方法は?

 

NISA(ニーサ)口座の上限120万円について、多いと思うのか少ないと思うのかは人それぞれです。

 

ただ、これまで投資をしたことのない初心者の方でしたら、上限120万円を目一杯使わなくても、せっかく税金がかからないわけですから、少しずつ運用していって徐々に増やしていくというのもありだと思います。

 

当然上限120万円では全然足りないという人もいらっしゃるとは思いますが、毎年120万円ずつ運用していったら、最大600万円まで課税されずに運用することができるわけです。

 

しかも、最初の非課税期間5年が終わった後、次の年の枠にスライドさせていけば、最大10年間非課税で運用できるのです。

 

つまり、最大600万円を最大10年間非課税で運用することができる制度がNISA(ニーサ)口座ということです。もちろん最大限活用できるかどうかは別にして、上手く活用すればかなりの税金が節税できるお得な制度だということが言えます。

 

ちなみに、夫婦でNISA(ニーサ)口座を開設すれば、2人で600万円ずつで1,200万円まで運用可能です。

 

さらに、夫婦のそれぞれ両親も口座を開設すれば、最大6人で3,000万円(600万円×6人)が10年間非課税で運用できることになります。当然、ご自身の口座はご自身でしか動かせませんから、相談しながらみんなで運用するということにはなります。

 

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NISA(ニーサ)口座まとめ

 

以上がNISA(ニーサ)口座開設の概要になります。

 

ですが、「まだよくわからない」「上限が120万円だとか5年間だとか色々な制限があって使いにくそう」などと思われるかもしれませんが、ただ不満を言っていても仕方ありません。きちんと制度を理解して上手く活用していけばいいのです。

 

投資を全くやったことがないという初心者の方は、それこそ税金がかからずに運用できる良いチャンスですから、使わない手はないと思います。ただ、NISA(ニーサ)口座を活用していくポイントは抑えておいて下さい。

 

非課税というのは、投資をして利益が出た分に関して税金をかけませんということですから、あくまでも利益を出すということが前提となっているということです。

 

つまり、利益が出なかったら何の意味もないということです。そう考えると、NISA(ニーサ)口座だから、投資初心者でも簡単に運用ができるということでもないのです。

 

一般口座であってもNISA(ニーサ)口座であっても、リスクは同じです。ただ税金が違うだけです。ですから、同じようにきちんと知識を学んで、損が出ないように自分で運用するということが一番大事なことになります。

 

NISA(ニーサ)口座を使えば、さも利益が出せるようなテレビCMや雑誌の広告などもあったりするので誤解されがちですが、そうではありません。利益を出すのは、あくまでも自己責任なのです。

 

証券会社や銀行の人は、NISA(ニーサ)口座を開設しましょうということで、おすすめされると思いますが、利益を出すにはどうしたらいいのかということを具体的には教えてくれません。

 

この部分は自分でやらなくてはいけないのです。せっかくのお得な制度を最大限活用しようと思ったら、利益を出していかなければいけないのです。

 

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