iDeCo(イデコ)老後生活資金の貯め方|夫婦でいくら必要?|メリットと始め方!

 

 

iDeCoイデコ)で老後生活資金

いくら貯めるべき?貯め方は?

 

 

iDeCo(イデコ)で老後資金をいくら貯めるべきなのかについては、各家庭の経済状況によっても異なります。とはいえ、そういってしまうとそこで話が終わってしまうので、ここでは一つの参考になるモデルケースを紹介したいと思います。

 

年収が500万円の家庭で、夫が40年間サラリーマンとしてきっちりと働いて、年金保険料を払い続け、妻は40年間専業主婦として夫を支えてきたというケースです。

 

まず最初に考えなくてはいけないのは、老後に向けた年金は、老後どこまで貯めたらよいのかということです。厚生労働省の平成27年度の平均寿命によると、女性は87歳、男性は80歳の平均寿命となっています。

 

次に考えなくてはいけないのは、公的年金(国民年金・厚生年金)はいくらくらい支給されるのかということです。上記のケースですと、平成28年度の年金額で計算すると、夫婦合わせて月額約22万円になります。

 

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そして、さらに考えなければいけないのは、老後に必要となる月額の生活費です。

 

これについては、総務省が発表している家計調査というデータによると、老後の生活資金は月額約28万円だそうです。とすると、約28万円−約22万円=約6万円ですから、この差額約6万円を貯めればいいということになりそうです。

 

ただし、ここで注意しなくてはいけないことがあります。それは、公的年金は原則として65歳から支給されるということです。

 

ちなみに、“原則”となっているのは、年金は若干複雑で、生年月日によって支給の年齢が異なるからです。男性なら昭和36年4月2日以降生まれの人、女性なら昭和41年4月2日以降生まれの人が、65歳からの支給となります。

 

ということは、60歳から64歳までの5年間は、公的年金の支給がないということになります。つまり、60歳から64歳までの5年間の期間と、65歳から男性の平均寿命80歳までの15年間との2つの区分に分けて、金額を計算していく必要があります。

 

60歳から64歳までの5年間、前述した老後の生活資金は28万円でしたから、5年間では1,680万円(28万円×12ヵ月×5年)になります。

 

次に65歳から80歳までの15年間です。これは、老後の生活資金28万円−公的年金22万円=6万円が必要でした。つまり、1,080万円(6万円×12ヵ月×15年)必要になります。

 

これら2つを合計すると、1,680万円+1,080万円=2,760万円となります。よって、iDeCo(イデコ)で老後の生活資金として2,760万円貯める必要があるということになります。

 

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この金額については、あくまでも上記のモデルケースでのお話しです。ですから、あなたが気にすることは、年金をいつからもらえるのか、年金額はいくらくらいになりそうなのかということになります。

 

ちなみに、働いている会社についてですが、今は60歳からも働ける会社が増えてきましたので、60歳以降も働くことができるのかということ、また、その時の給与はいくらくらいになりそうなのかということも、あらかじめ確認しておくとよいと思います。

 

それによっては、iDeCo(イデコ)で老後の生活資金を貯めるべき金額も変わってくるはずです。

 

 

iDeCo(イデコ)とは?

 

iDeCo(イデコ)とは、個人型確定拠出年金のことです。あまり知られていない制度なので、「iDeCo(イデコ)」「確定拠出年金」という言葉を初めて聞いたという人も少なくないかもしれません。

 

とはいえ、このiDeCo(イデコ)は、節税しながら老後の生活資金を貯めることのできる非常にお得な制度ですから、ここでぜひ知ってほしいです。

 

まず、確定拠出年金というのは、公的年金(国民年金・厚生年金)とは別の私的年金制度のことを言います。この確定拠出年金制度は、実は2001年から始まっていて、DCとか401kなどとも呼ばれていました。

 

また、確定拠出年金は、毎月一定の掛金を支払いながら運用していって、その貯まった資金を原則として60歳から受け取ることができる制度です。

 

ちなみに、この掛金を支払うことを「拠出する」と言います。つまり、毎月決まった掛金を支払う(拠出する)ということから、「確定拠出年金」という名称になっているのです。

 

さらに、確定拠出年金のタイプには、2種類あります。

 

1つは「企業型」で、もう1つは「個人型」です。掛金を支払う・拠出するのが会社の場合は「企業型」、個人が支払う場合は「個人型」となります。そして、iDeCo(イデコ)というのは、この「個人型」の確定拠出年金を指しています。

 

2017年1月1日から、個人型確定拠出年金に加入できる人が国民全員となりました。そこで、より多くの人に知ってもらいたいということで、iDeCo(イデコ)というニックネームが付けられたのです。

 

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iDeCo(イデコ)のメリットは?

 

iDeCo(イデコ)をわかりやすく説明すると、節税しながら老後の生活資金を準備することができる、非常にお得な制度ということになります。この節税というのが、iDeCo(イデコ)の大きなメリットになります。

 

節税できるタイミングは3つあります。1つ目は支払い時、2つ目は運用の間、3つ目は受取り時です。この3つのタイミングに税金の優遇措置を受けることができるのです。

 

iDeCo(イデコ)はこれまで加入できる人が限られていましたが、2017年1月1日以降は誰でも加入できるように法律が改正されました。それで今、注目が集まっているのですね。

 

iDeCo(イデコ)の始め方は?

 

iDeCo(イデコ)を利用するには、まずは金融機関を選んで加入することが必要です。

 

その後、毎月一定の掛金を支払って(拠出して)いきます。その支払った掛金というのは、金融商品を選んでそれで運用していくことになります。最後に、運用したお金を受け取ることでiDeCo(イデコ)の利用は終わります。

 

上記の金融機関や金融商品を選ぶことが、初心者の方にはハードルが高いこともあって、あまり活用されていないようです。

 

ですが、知っているか知らないかで、老後の生活資金作りは全く違ってくるほどお得な制度ですから、ぜひこの機会に活用することをおすすめします。

 

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