株式の損失とFXの利益の相殺

 

株式の損失は

FXの利益で相殺できないの?

 

次のようなケースで考えてみます。

 

■昨年、株式投資で300万円の損失を出してしまったが、FXでは1,000万円の利益が出た。

 

■株式投資の損失とFXの利益は相殺できるか?

 

株式の損失は

FXの利益で相殺できるのか?

 

まず、そもそも、株式とFXでは、所得の種類が違うのですよね。なので、損益通算をすることはできません。

 

具体的に確定申告をする際には、確定申告書(分離課税用)第三票で、株は「株式等の譲渡」、FXは「先物取引」として、それぞれの所得を計算し、それぞれ所得税を計算することになります。

 

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ちなみに、FXの売却益にかかる税率は、一律20%(所得税15%、住民税5%)となっています。

 

 

FXで利益が出たら

年金受給額は減らされるの?

 

最近は、65歳以上の年金受給者でも、FXで利益を出されている方が少なくないようですね。

 

でも、たとえFXで利益が出たからと言って、年金受給額が減らされたりすることはありませんので安心してくださいね。これは、FXの利益が申告分離課税だからで、年金受給額には影響を及ぼさないからなんです。

 

あくまでも年金の減額の可能性があるのは在職者のみであって、FX等とは無関係ということですね。ちなみに、FXの利益については、確定申告して、利益の20.32%(所得税15.32%+住民税5%)の税金を支払えばOKです。

 

 

FXの節税と確定申告

株の損とFXの利益は通算・合算できるの?

 

例えば、株で100万円の損失が発生して、FXで100万円の利益が出た場合はどうなるでしょうか?

 

この時、税金を支払わなければいけないということになります。一般的な感覚からすると、両者を合計すると0円ですから、税金を支払いたくないと思いますよね。ですが、税金の計算上、しっかり税金を支払う必要があるのです。

 

なぜなら、FXはFXの利益で集計して、株式は株式だけの利益もしくは損失を集計しなくてはいけないとされているからです。つまり、FXと株式は合算してはいけないので、それぞれに税金がかかるようになっているのです。

 

ですから、上記の例ですと、FXの利益についてはしっかり税金を支払って、株式の損失については、来年以降の株式の利益と通算できるように、確定申告で繰越しの処理をしておくということになります。

 

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