FXのためにパソコンを買ったら
経費になるの?
パソコンの購入代金ですが、一般的にはFX以外にもパソコンを利用していると考えられるわけです。
そう考えれば、このパソコンの購入代金を全額費用にすることはできません。実際には、購入代金のうち、「FXのためにかかったと考えられる割合」だけを必要経費として計上することになります。
■FXのためにかかったと考えられる割合=取引のために使用している時間÷総利用時間
パソコンの購入費は
どのようにFXの経費にするの?
また、購入したパソコンが10万円を超える場合には、すべてを購入した年に経費として計上しないで、減価償却して、4年間にわたって1/4ずつ、減価償却費として毎年経費にしていきます。
これも、毎年の減価償却費のうち、FXにかかったとされる割合で按分計算して必要経費に計上します。一方、パソコンが10万円未満でしたら、全額をその年の経費に計上して構いません。
ちなみに、FXのためにかかったと考えられる割合の算出の根拠や算出方法など、後で聞かれても応えられるように、きちんと記録として保存しておくようにしましょう。
FXと外貨預金利息の
税金の違いは?
例えば、FXで年間50万円の利益が出たとしたら、所得税と住民税の申告をして納税しなくてはなりません。
FXの為替差益は分離課税の雑所得だからですね。一方、外貨預金の場合は、利息は源泉分離課税なので、20%の源泉徴収をされて完結していますので、申告する必要はないのですよね。
パソコンをFXの必要経費にするときの
注意点は?
FXで発生した利益というのは、「売買差益」と「スワップ益」の合計になります。この利益というのは、所得ではありませんので注意してください。
『FXの利益にかかる税金』と言った場合には、FXの利益から必要経費を差し引いたものとなるからです。当然、必要経費が増えれば、納める税金は少なくなります。
■所得=収入−必要経費
収入と言ったら手許に入ってきたお金のことですし、必要経費と言ったら収入を得るために必要になったお金のことです。ですから、領収書というのはお金と同じですから、テーブルに置きっぱなしにしたり、ゴミ箱へ捨ててしまったりしないでくださいね。
ちなみに、以前の記事で書きましたが、個人の所得は10種類に分けれらていて、別々の所得との間では損益通算できませんでした。
要するに、足し算引き算して合算してはいけないということでした。ですから、FXの税金を減らすには、しっかりと必要経費を計上することが大切になってくるのです。
例えば、FX用のパソコンなどを家電量販店などで購入した場合には、その領収書をきちんと取っておくようにしてください。
個人の節税対策では、必要経費をしっかりと計上することがポイントになりますからね。意外と領収書などが残っていないという人も少なくありませんから注意が必要です。
とはいえ、税金を納めるためにFXトレードをしている人はいないでしょうから、空き箱などを用意しておいて、領収書があればそこにポンポン入れていくようにすると、いざというときになくならないと思います。
なお、申告時期や税務調査の際にも有利に動けるように、資料はしっかりと保管しておくようにしてください。