事例で検討
重度の肝臓病です。主治医からは、臓器移植しかないと宣告されています。このたび、社団法人日本臓器移植ネットワークに登録し、患者負担金を支払ったのですが、この費用は、医療費控除の対象になるのでしょうか？
アドバイス
ご質問の患者負担金は、医療費控除の対象になります。
臓器のあっせんを受けるのに、
患者負担金というのは必要なのですか？
臓器の機能に重い障害のある人に、その回復や付与を目的として行なわれる臓器の移植術は、有効な治療法とされています。また、この手術を受けるためには、必要な臓器の提供を受けることが前提になります。
さらに、臓器のあっせんについては、社団法人日本臓器移植ネットワークが一元的に行ないますので、移植術を受けるためには、社団法人日本臓器移植ネットワークに登録することが不可欠です。
この社団法人日本臓器移植ネットワークには、臓器のあっせんについて、通常必要な費用を徴収することが認められています。
社団法人日本臓器移植ネットワークに
支払った患者負担金は？
主治医が患者の治療をする上で、ネットワークに登録し、臓器のあっせんを受けることが必要と判断した場合には、患者が登録のために支払った患者負担金は、医療費控除の対象になります。
社団法人日本臓器移植ネットワークから
領収書はもらえるのですか？
はい。社団法人日本臓器移植ネットワークが発行する領収書には、医療費控除の対象になる患者負担金の金額が記載されています。