事例で検討
株式売却益が100万円、株式売却損が200万円だったので、これらを相殺すると株式売却損の方が100万円大くなります。
この場合、税金はどうしたらよいのでしょうか?
アドバイス
株式売却損の方が大きいので、税金はかかりませんが、確定申告することで翌年以降にその損失を繰越すことができます。
相殺すると株式売却損の方が
大きい場合の税金は?
株式売却益と株式売却損を相殺すると、株式売却損の方が大きい場合、税金についてはどうしたらよいのかということですよね?
ご質問の場合ですと、株式売却益が100万円、株式売却損が200万円なので株式売却損が100万円残ることになります。
もちろん、損失ですので税金はかからりません。つまり、確定申告をする義務はないのですが、あえて確定申告をして損失を翌年に繰越すことで、翌年以降の税金の負担が軽くなりますので、手間はかかりますが、確定申告することをおすすめします。
具体的には、平成15年1月1日以降の売却で生じた上場株式等の売却損について、同年の株式売却益と相殺しきれなかった分は、翌年以降3年間繰越すことで、翌年以降の株式売却益と相殺することができます。
実質的には、売却する年もあわせると4年間も株式売却益と相殺できる機会が与えられることになりますので、税金上もとても有利になります。
とはいえ、その恩恵を受けるためには、売却した年に確定申告をしたら終わりではなくて、翌年以降も繰越した売却損とその年の株式売却益を相殺するには、また確定申告することが必要です。そして、その翌々年も同様です。
株大損悲惨!JAL株暴落の体験談
あるラジオ番組で、おぎやはぎの小木さんがJAL株で大損して悲惨な目に遭ったことを告白していたのを思い出しました。その時の記憶を元に書き起こした小木さんの体験談を紹介します。
「1月って必ず何か大きいのない?」
「JALの株やってたんだ、オレ…。思いだした。株やっちゃったんだオレ…。」
「あれ?内緒でやってたの?」
「言わなかったっけ?JALのこと?」
「知らないよ、何かホント?小木が何か金属系の株しかやってないって…」
「金属系もやってるよ、もちろん。それをやりつつJALもちょっとその前の年末に買ったんだよ。」
「お前もう厄病神じゃん!」
「12月30日が株の最終日というの?去年も30日にJALに結構なお金を入れたんだ。JALだから絶対潰れないというのがない?JAL神話というか。あんなデカい会社、国が面倒見るって、自民党は今まで見てきたわけじゃん。半分もう国のものじゃん。
でも何か周りが倒産だ倒産だということ言うから、そんなわけないと。どんどん株が下がっていくからみんなバカじゃないかと。すごい下がったから一気に買ったんだよ。年開けたらそこから上がるんだよと思って。
で、1月5日くらいかな、あの前原大臣が1回政府で援助するようなことを言うのよ。それをちょうどハワイにいるときに新聞で見て、ラッキーと思ってその新聞を見ていたら、やったーと思って。そしたら次の日に結構上がったのJAL株が。俺の買った金額の約1.5倍。
うわっと思って、これチャンスだと思ったのでその3日後。結局、売りたかったんだけど、ハワイにいるから俺は取引できないわけ。パソコンを持っていってないし。で、3日後の1月8日ぐらいかな、ホノルル発の飛行機に乗った時に、よくNHKのニュースを流すでしょ。出発してから。そこで倒産が発表されて。
それで帰って取引してももう売れないの。百いくらが次の日は30円ぐらいになったよ。で、オレ営業に行ったでしょ、人力舎で。営業先のバスの中でずっと売ろうとしているんだけど全然売れなくて。買った時の10%ぐらいだったかな。結局1株十何円で売った。」
「あ、売ったの?」
「売れたの、何だかんだで。」
「もったいない!」
「だって、その次の日には1円ぐらいになっているんだもん。結局紙切れになってゼロだよ。倒産だもんゼロだよ。」
「そこから立て直したじゃん?」
「立て直してないよ。もう一部上場廃止で、今はもう上場していないの。もういなくなっちゃったの。JALのコード名は9205ね。俺は覚えているんだよ。それが100円以下で買ったのが十何円で売ってもうやだよ。10分の1ですよ。そうだ思い出したJALだわ。」
「最悪だね」
「幸先悪かったんだよ、1月。思い出した。1月って何かあるんだよな、本当に。」
「そんなこと言ったら、今年1月オレ、ラスベガスからフロリダ行って、最後ラスベガス最終日に引くほど負けてるからね。だから、小木の負債額がいくらか知らないけれど、俺だって今年相当やられてるよ。もうやだよ。だから今年幸先悪かったもん。」
「幸先悪い方が良いんだな、じゃ。」
「今年は良い年だったんじゃない?それなりに何か。悪くないでしょ。去年よりいいでしょ、たぶん。」
「去年悪かったかというと、全然覚えていないんだけれど。何か良かったはずだよ。まあ、幸せだったよ今年1年。いつも幸せじゃん。」
「最悪の年なんてないもんね。あった今まで?」
「ない、ずっと幸せ。」
小木さんが株をやっているのも意外でしたが、JAL株で大損して悲惨な体験をしているのも驚きでしたね。