がん保険の選び方と注意点
診断給付金・通院保障・免責期間・先進医療特約..
最近、芸能人ががんになったというニュースを、テレビやネットでよく目にするようになりました。私の周りでも、がんになった人が少なくありません。そんながんに対する備えとして、がん保険に入っている人も多くなってきましたが、選び方や注意していただきたい点もあります。
診断給付金の条件に注意して選ぶ!
がんと診断されると100万円とか200万円など一時金(診断給付金)が出るタイプのがん保険に入っている人も多いと思います。ただ、その診断給付金の条件については、保険会社や加入した時期によっても違っていますので注意が必要です。
なぜなら、例えば、入院や手術を伴わない場合は、いくらお医者様からの診断があったときでも、診断給付金は支払われないというケースもあるからです。
最近は、そのように入院や手術がなく、自宅で療養するという場合でも診断給付金が出るタイプもあります。
また、病院に行かなくても、他の民間療法で治すという人もいますので、入院や手術で診断給付金が出るのかどうかという支払い条件については、一度確認してみて下さい。
診断給付金の回数に注意して選ぶ!
これは、診断給付金が何回出るのかということです。がん保険の種類によっては、1回がんと診断されて1回のみ診断給付金が出るというものもあります。
また、1回診断給付金が出ても、2年経ったら再び診断給付金が出ます、何度でも出ますというものもあります。この診断給付金の回数については、保険会社によっても色々です。
がんの場合は、再発するというケースが多々ありますから、診断給付金は何回も出るタイプのものが良いと思います。この辺りも一度確認してみることをおすすめします。
診断給付金が出るがんの種類に注意して選ぶ!
がんの種類によっては、診断給付金が出ない、あるいは減額されてしまうケースがあります。それは「上皮内がん」というものなのですが、臓器の一番上の部分にできるがんで、初期に発見されることの多いガンです。
この場合、上皮内がんは出ないという保険会社もありますし、上皮内がんだと通常の診断給付金の半額しか出ませんとか、あるいは上皮内がんでも診断給付金が全部出ますという保険会社もあります。
診断給付金一つとっても、保険会社によってもらえる条件が様々ですから、一度保険証券を出して確認してみることをおすすめします。
60歳で保険料が上がるがん保険に注意して選ぶ!
10年更新型のがん保険に入っている人もいらっしゃると思います。10年更新のがん保険というのは、50歳ぐらいまではそんなに保険料が高くならないのですが、60歳になると急激に上昇します。
そして、加入できるのも70歳までとか74歳までなど、80歳近くなると入れないというものも多いです。なので、終身タイプに切り替えるとか、もしくは保険料が安いうちに貯蓄していくとか、そういった対策をしておくことをおすすめします。
通院の保障に注意して選ぶ!
現在のがん保険では、入院日数を少なく、それよりも通院の方を多くしている傾向にあります。
なので、入院の保障だけでなく通院の保障というのも、もう一度見直しして、もし付いていないのであれば付けるとか、付いているものに入るなどして備えていただければと思います。
90日間の免責期間に注意して選ぶ!
今入っている保険から、新しいがん保険に切り替えた時に、切り替えた時から90日間(3ヵ月間)は、保険の対象にならない期間があります(免責期間)。
この免責期間に、もしがんが発見されてしまうと無保険になってしまいますので、この90日間の免責期間があることを忘れないように注意してください。
ちなみに、この免責期間にがんと診断された場合は、それまでに払い込んだ保険料というのは返金されます。そして、契約はそこで解除、つまり、なかったものとして処理されることになります。
先進医療特約の付け方に注意して選ぶ!
がん保険に付いている先進医療特約というのは、がんの先進医療のみが保障されます。医療保険とがん保険の両方に先進医療特約を付けている方もいらっしゃいますが、それだとダブってしまってもったいないのでどちらかでよいと思います。
どちらに付けた方がいいのかというと、医療保険に付けた方がいいです。これは、医療保険の方は、がんの先進医療でも出ますし、他の病気の先進医療でも出るからです。なので、もし先進医療特約をどちらに付けようか迷っている場合は、医療保険に付けることをおすすめします。
がん保険の選び方と注意点のまとめ
よく2人に1人はがんになると言われますが、最近のがんは、不治の病というよりは治る病気と思った方がいいです。
ただ治る病気といっても、治療には当然お金がかかりますので、がん保険をどういしたらいいかなと悩んでいる方も少なくないと思います。最近はがんになっても、入院日数はどんどん短くなってきていて、通院して治していくことも多くなっています。
ですから、例えば、がんになった時に100万円とか200万円の一時金を受け取ることができる診断一時金や、通院保障が手厚いがん保険を選ぶのがオススメです。
がん保険というのは、がんになった後のリスク対策になってきますので、もちろんがん保険も必要なのですが、がんにならないための対策、例えば定期的に運動するなどにも注意したいです。
また、がんというのは早期発見が重要ですから、定期的に検診を受けるなどの対策もしっかり行っておきたいところです。