5年分をまとめて支払った火災保険料は、毎年損害保険料控除の対象にしてもいいの?

 

事例で検討

 

 

私は、本年1月に、掛捨ての火災保険(満期保険金の定めのないものです。)に加入したのですが、その際、5年分の保険料を一括して支払いました。この場合、毎年、損害保険料控除が受けられるのでしょうか?

 

アドバイス

 

その年に到来した払込期日に対応する金額だけが、損害保険料控除の対象になります。要するに、たとえ5年分の保険料を支払っても、ご質問の場合ですと、1年分だけが対象になるということです。

 

 

一括で支払った前納保険料は、

全額その年の損害保険料控除の対象?

 

一括して支払った前納保険料は、全額その年の損害保険料控除の対象になるのかということですよね。

 

たとえ、その年に支払った損害保険料であっても、翌年以降の前納保険料については、支払った年に全額を控除対象にするのではなくて、その年中に支払期日に対応する、一定の計算式で求めた金額だけが、その年の控除の対象になります。

 

 

その計算式とは、

具体的にどのようなものですか?

 

次のようなものです。

 

前納した損害保険料の総額※ × 前納した損害保険料に係るその年中に到来する払込期日の回数 ÷ 前納した損害保険料に係る払込期日の総回数

 

※前納により割引された場合には、その割引後の金額にしてください。

 

よって、ご質問の場合には、毎年、支払った保険料の5分の1ずつ、損害保険料控除の対象にしていきます。

 

 

まとめると…

 

5年一括払いの火災保険料は、その年に到来した払込期日に対応する金額のみ損害保険料控除の対象になるということです。なので、5年分を一括で支払っても、1年分しか控除は受けられないということになります。

 

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