ライフプランニングシュミレーションのやり方！
あなたは今後、10年、20年、30年とその先のことを、お金を絡ませて具体的に計算しているでしょうか？今回はそんなライフプランニングのやり方についてのお話です。
まず、新卒、あるいは20代、30代の中小企業で働く人の場合、手取りはおよそ20万円程度です。その時一人暮らしをしていたら、どれくらい経費がかかって、どれくらい月々貯金できるでしょうか。統計的な数字から見ていきたいと思います。
すると、家賃や水光熱費など住居関連費が約8万円、食費が約4万円、飲み代や遊びなど交際費が約3万円、その他諸々の経費が約3万円となっています。そうすると、月々かかる経費の合計は約18万円ですから、貯金できるのは約2万円ということになります。
ここまでは、まだ将来のライフプランニング、人生設計をしているわけではなくて、あくまでも今の目先の話です。今、自分が手元に残せるお金は、月に約2万円ということです。
ライフプランニングと4つのイベント..
あなたがこれから生きていく上で、絶対に起こり得る4つのイベントがありますので、そのイベント4つを書き出していきます。
具体的には、結婚、子供、家、親の4つです。これらのイベントは、それぞれ統計的にいくらくらいお金が必要か出ていますので、それを当てていきます。
まず1つ目は結婚です。
結婚の費用は、指輪や結婚式も含めると全部で500万円くらいかかると言われています。もちろんこれは平均なので上下はありますが、平均では500万円くらいかかります。
2つ目は子供です。
子供の純粋な学費として、公立だと1,500万円、私立だと2,000万円くらいかかると言われています。これは学費だけです。食費や服、遊び代などは一切含まれていません。
子供が2人欲しいということなら、子供2人で計算すると公立なら3,000万円、私立なら4,000万円かかることになります。
3つ目は家です。
結婚して子供ができたら、やはり一軒家に住みたいという人は多いです。例えば、東京都に家を建てるとしたら大体6,000万円くらいかかります。しかも、6,000万円の内の3分の1程度、1,000〜2,000万円くらいは、頭金として現金で用意する必要があります。
4つ目は親です。
自分たちのところはクリアできたとしても、親の問題があります。自分の親がいつか病気になって危くなるかもしれません。病気になると病院に通わなければならなくなります。そうなった時の親への仕送りは、平均5万円くらいかかると言われています。
ライフプランニングのやり方は・・・
先ほどのとおり、あなたの収入はは手取りで20万円です。経費などを差し引くと、月々貯金できるのは2万円くらいです。そこからどんどん節約していったらもっと貯金できるかもしれませんが、普通に生活すると約2万円です。
ここから結婚したいなと思って500万円貯めるとしたら約9年かかります。そこで、9年間、結婚相手は待ってくれるかどうかという話になります。
最近は20代前半で結婚する人が増えていますが、その人たちがどうしているのかというと、親から借りたり、ブライダルローンを利用したりして、結婚式をしているケースが多いということです。ただ、ここで親に借りるという選択肢はできれば取りたくありません。
なぜ親に借りない方がいいの？
あなたのお父さんかお母さん、そのどちらかは必ず働いていると思います。そうすると所得がありますから、そこから毎月の経費がかかって、あなたと同じように残った分を貯金していっているということになります。そして、普通の人は定年で65歳から働けなくなります。
定年して老後死ぬまで、ご両親はいくらくらいのお金を準備しないと生きていけないのかというと、税金などを含めて9,700万円必要と言われています。
この9,700万円の中には、医療のお金は含まれていません。例えば、あなたのお父さんが糖尿病だったり色々な病気になった時に、病院に支払うお金があったとしてもそれは含まれていません。
普通は何らかの病気になりますから、それを考えると大体1億円必要ということになります。
ここで、一般の人、あなたのご両親がこの1億円を貯金で持っているかということです。このように、ご両親の老後が大変な状況で、自分の結婚資金を借りることができるのかということのが問題なのです。
実際には、ご両親の心配をするのも大事ですが、単純に結婚だったり子供だったり、家や親の老後ことを知ると、今手取りが20万円だからどうすればいいのかというのが見えてきます。
ということで、「将来こういう経費がかかるんだ」とわかったら、どんどん自分がしたいことなどをそこに加えていって、今のうちにどれくらいのお金を貯金しなければいけないのか、ご両親が今後どれくらいのお金を必要なのか、というのを調べてライフプランニングをシミュレーションしてみることをおすすめします。