遺言執行者選任と司法書士・行政書士の報酬は?

 

 

遺言執行者選任

司法書士・行政書士の報酬は?

 

 

まず遺言書を作る、その遺言書の文章の中には、もちろん財産の分け方などが主な内容になるわけです。それと同時に、遺言者が死んだ後、その遺言書に書いてある内容を実現するために、遺言執行者という人を選任しておきます。

 

つまり、遺言書を書いた人や相続人の代わりに、その人が預金の口座を解約したり、土地の名義変更をしたり、という後の財産の手続きをきちんとする人を選任しておくことができるのです。

 

通常は、遺言執行者に専門家を選ぶことが多いです。

 

やはり手続きに精通しているということもありますし、専門家に頼んでおいた方が相続でもめにくいということもあるからです。つまり、相続人を守るというメリットもあるので、専門家を選任するケースが多いのです。ただし、この遺言執行には費用が発生します。

 

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遺言執行費用はいくらくらいかかるの?

遺言執行者の報酬は?

 

もちろん、遺言書を作成する際にも遺言書作成費用がかかるわけですが、遺言執行費用もかかります。遺言執行費用というのは、遺言書を書いた人が亡くなった後で発生するものですから、その遺言書を書いた人の遺産の中から報酬を支払うことになります。

 

ただ、その時点では亡くなっていますから、将来的に発生する仕事になります。そして、この執行費用については、実はかなりの幅があります。

 

例えば、専門家だったら弁護士、司法書士、税理士などがいますが、事務所によって報酬額に差がものすごくあります。特に決まりはないので、各事務所が自由に考えて値段を設定しているからです。

 

ちなみに、相続財産の額に対して○%もらいますという形、あるいは最低報酬+財産の○%、という設定をしている事務所が多いです。

 

 

司法書士・行政書士の報酬は?

 

最近はインターネットで検索すると、大体の相場というものもわかります。一般的に依頼すると報酬が高めなのは、やはり信託銀行や弁護士事務所になります。

 

信託銀行は、今は遺言執行、遺言後の手続きもするというサービスをしていますが、ホームページを見ていると、最低報酬100万円とか150万円とか、最低ラインがその辺りで、あとは遺産額が多ければ○%でプラスアルファをいただきますというところが多いです。

 

弁護時事務所も似たような感じで、遺産の額によって、例えば、本当に数百万円しかなければ30万円でいいですとか、3千万円以上1億円までの間なら遺産の○%+基本料としていくらもらいますとか、1億円以上ある人は遺産の1%+数十万円もらいますとか、そういった決め方をしているケースが多いです。

 

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それ以外にも、遺産の額%ではなくて固定額をもらっているという事務所もあります。

 

というように、本当にバラバラです。一般的には、信託銀行や弁護士の報酬が高くて、その次に司法書士の報酬や行政書士の報酬という気がします。

 

 

遺言執行者の選任で一番重要なのは・・・

 

もちろん、費用も大切です。安いに越したことはありませんからね。ただ、やはりそれよりも大切なのは、しっかり手続きをしてくれるのかということです。きちんと親身になって相談に乗ってくれるのか、誠実に対応してくれるのか、ということになります。

 

こうしたことが、相続の手続きを進める上でものすごく大事になってきますからね。パッと一番最初に気になるのはまずは費用だと思います。

 

ですが、実際に依頼した後、安くて良かったと思っても、手続きがなかなか進まないとか、こちらの話を全然聞いてくれないとか、仕事の内容が全く納得できないものであるとか、きちんと本当にやってくれているのかどうかとか、本当にこの人は手続きの流れや法律の知識があるのかとか、こうしたところで不満が出てくるケースもあります。

 

多少費用が安くても、費用に見合った仕事をしてくれなければ意味がありません。結局のところ、「本当に信頼できる相手なのかどうか」というところが一番大切になってくるわけで、任せる専門家がどんな人間なのかというところが一番大事になります。

 

 

事務所の規模や肩書きで

遺言執行者を選任するのは?

 

特に高齢の方に多いのですが、CMなどで有名な信託銀行や、大きな事務所を構えている弁護士事務所というところで安心かなと判断しがちですが、中には満足のいく仕事をしてくれないとか、手続きの処理を間違ってしまったとか、そういったケースも実際にありますので注意が必要です。

 

もちろん、事務所の規模や肩書き、安心感だけで選ぶのが悪いわけではありませんが、慎重に判断されることをおすすめします。

 

1つの目安として、最初に納得できる費用かどうかということがあって、その上で、最初に相談した時に話しやすいか、態度が横柄でないか、上から目線でないか、こちらの話をよく聞いてくれるか、着手金を受け取ったらすぐに動いてくれるか、などで判断されるとよいと思います。

 

それから、専門家の方からきちんと説明やアドバイス、「こうした方が良いですよ」とか「今、こういう状況ですよ」ということをきちんと言ってくれているかどうかですね。「お客様の気持ちになってきちんと対応してくれるか」というところが非常に大事になってきます。

 

遺言書や相続というのは、一つ失敗したり、ちょっとどこかでつまづいてしまうと、取り返しのつかないことになってしまうということも実際にはよくあります。

 

ですから、どの専門家に頼むのか、その専門家の人柄・信頼性にプラスアルファ、前述した大体の費用を目安にして、依頼先を判断されることをおすすめします。

 

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