マイナス金利住宅ローンに影響!

 

 

日銀のマイナス金利

住宅ローンへの影響!

 

 

2016年1月末、日銀の黒田総裁が異例のマイナス金利を発表しました。脱デフレのためなら何でも手を打つというような考え方です。そのことにより、預金金利が過去最低水準となり、住宅ローンの金利も低下していきました。

 

具体的な金利の例を挙げると、よく使われる住宅ローン金利である、住宅金融支援機構のフラット35の返済期間21年以上35年以下(融資率9割以下)が、2015年4月時点では1.54%でしたが、2015年4月には1.19%と大きく金利が下がりました。

 

例えば、2,500万円の住宅ローンを組んで、ボーナス払いなしで比較すると、2015年4月時点では月々77,036円の返済額だったのに対し、2016年4月の金利では月々72,806円の返済額と、約4,000円強くらい毎月の返済額が少なくなっています。

 

このマイナス金利の影響は、家計にも大きな影響を与えると言えます。

 

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マイナス金利の住宅ローンへの影響は?

 

各銀行ごとの住宅ローンの金利の動向を見ていきますと、固定金利と変動金利で若干違う動きを見せています。

 

まず10年間金利を固定するタイプの住宅ローンの動向は、各銀行ともに2月、3月と金利を下げてきました。ところが、4月になると都市銀行や信託銀行を中心に、やや金利を上げたという金融機関も出てきました。

 

一方、変動金利の方は、各金融機関ともに、2月、3月、4月とほとんど金利の動きはありませんでした。変動金利の方は、もう金利の底を打っていると言えるのかもしれません。

 

住宅ローンを借りる方にとって、固定金利と変動金利のどっちを選択するのかということは非常に迷われると思います。

 

家計によって考え方の違いや向き不向きもありますので、一概には言えませんが、いずれにしましても、固定金利も変動金利も、今金利が極めて低い状態にあることには違いありません。

 

 

マイナス金利政策とは?その影響は?

 

2016年1月29日、日銀がマイナス金利政策を打ち出しました。マイナス金利政策というのはどういうものかというと、従来は民間銀行が日銀にお金を預けておくと、日銀から金利がもらえていました。

 

ところが、マイナス金利政策によって、預けているお金に対して、逆に民間銀行が手数料を払わなければいけないということになったのです。もちろん、民間銀行が日銀に預けているお金の全額が手数料の対象になるのかというとそうではありません。そのうちの一部です。

 

すると、民間銀行は日銀が狙っていた通り、「日銀に預けておいて手数料を取られるくらいなら、民間に貸し出そう」という動きを取り始めたのです。

 

民間銀行が貸し出しを行おうとすると、自行で借りて欲しいですから、より金利を安くして「うちの方が金利が安いですよ」と競争が激しくなっていくわけです。

 

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そうして、メガバンクでは、住宅ローンの10年固定金利が2月1日には1.05%だったものが、みずほ銀行では2月22日から0.9%に、三井住友銀行では2月16日から0.9%に、三菱東京UFJ銀行では3月1日から0.8%に下げると打ち出したのです。

 

このように、住宅ローン金利が下がって、一般の人たちが住宅ローンを借りやすくなって、マイホームを購入してもらって、景気を良くしていこうという流れになっています。

 

日銀が描いたプロセスにはなりつつあるようです。ただ、そうはいっても、よくよく考えると、今までは民間銀行は日銀のお金を預けておけば金利をもらえたのに、住宅ローンが低金利になってくると、銀行の利益は圧迫されます。

 

本当に景気が良くなっていけば問題ないのでしょうけれど、デンマークのように、逆に銀行の経営が圧迫されて、住宅ローン金利が上がってしまうということにもなりかねません。

 

日本ではマイナス金利政策後、一応、住宅ローン金利は低下していますが、外国の事例を見ると住宅ローン金利が上がったという事例もあるからです。銀行としては利益を出さなければいけないですからね。

 

 

マイナス金利の住宅ローンへの影響!まとめ

 

日銀がマイナス金利を導入したことによって、住宅ローンにどのような影響があるのか、そのまとめです。

 

2016年1月29日に日銀の金融政策決定会合で、マイナス金利の導入が決まりました。

 

これは何かというと、銀行が日銀にお金を預けているだけで利息を取られるということになりますので、銀行はお金を貸さないと、要はお金を貯めているだけだと損をするという政策です。

 

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簡単に言うと、銀行はお金をどんどん回さないと損をしていくという政策です。

 

これによって、銀行の貸出が活発化されるのではないかと期待されています。このマイナス金利が住宅ローンにどういった影響があるのかというと、住宅ローン金利も下がっていくことになります。

 

たた、すでに銀行の住宅ローン金利もかなり低いので、それほど大きくは下がらないものと思われます。とはいえ、銀行の変動金利やフラット35の金利も下がってきますから、これから家を買おうと考えている人にとっては絶好の機会と言えます。

 

銀行も経営がありますから、あまりにも住宅ローン金利を低くしすぎると、経営が厳しくなってしまいますので、そこまで住宅ローン金利に影響を及ぼすこともないかもしれません。

 

大手銀行は、早速住宅ローン金利を引き下げると発表していますので、大手銀行で変動金利を考えている方にとってはプラスの材料と言えます。その辺りのことは、各銀行に確認されるとよいと思います。

 

いずれにしても、大手銀行の場合に注意が必要なのは“つなぎ融資”です。一般の銀行でも変動金利はすごく低く出していますが、つなぎ融資をしてくれるかどうかも確認しておくようにして下さい。

 

例えば、市街化調整区域、「調整区域」という地域に家を建てようとすると、都市銀行など大手銀行は「調整区域」というだけで住宅ローンを貸してくれないケースが多いです。

 

なので、あなたが家を建てる地域が市街化区域なのか、あるいは市街化調整区域なのか、ということを調べておくのも非常に大事です。

 

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