フラット35のメリット
おすすめ住宅ローンです!
フラット35とは、民間の金融機関と住宅金融支援機構が提携して提供する長期固定金利住宅ローンです。具体的には、15年以上から借入れができる長期固定金利の住宅ローンです。このフラット35には、4つの大きなメリットがあります。
1つ目のメリットは、長期の固定金利のため、返済が終わるまで、金利変動があっても返済額が変わらないということです。
フラット35なら借入期間中に仮に市場金利が上昇しても、返済額が変更されることはありません。つまり、金利動向に一喜一憂せず、安心て住宅ローンを組むことができます。
返済期間中の支出が実行時点で確定するということは、支出管理がしやすいということですから、家計を管理する人にとってこれは大きなメリットといえます。
特に教育資金など大きな出費を控える家庭にとって、フラット35は安定して返済できるのでおすすめの住宅ローンといえます。
ただ一方で、金利が下がっていく局面においては、借入金利よりも市場金利が低くなり、この時は金利が下がるメリットを享受できません。
また、長期の金利を確定させるため、金融機関はリスク対策として、変動金利や固定期間選択型の住宅ローンと比較して金利はやや高めに設定されています。
フラット35を選択する際は、こうした点も理解しておいて下さい。
2つ目のメリットは・・・
保証料や繰り上げ返済手数料、返済方法の変更などを行たとしても、手数料が無料ということです。
住宅ローンを借りる上で大切なのは、金利の低さももちろん、こうした諸経費についても見落としのないようにしたいです。一般的に住宅ローンを利用すると、保証料という費用がかかります。
これは借入金額にもよりますが、50〜100万円程度かかるケースもあります。フラット35の場合は、この保証料がかかりません。
ただし、利用する金融機関によっては、その代わりに融資手数料がかかることがありますので注意して下さい。
ちなみに、この融資手数料がかかる金融機関の中には、いくらか金利を上乗せすれば安く抑えることができる場合もありますので、自己資金が少ない人は検討してみて下さい。
繰り上げ返済についても、民間の金融機関の中には繰り上げ返済手数料を取るとこともありますが、フラット35の場合は無料です。
ただし、フラット35で繰り上げ返済できる金額は、窓口の場合は100万円以上、インターネットなら10万円以上となっていますので注意して下さい。
また、返済方法の変更などにも一切手数料がかからないというメリットもあります。こうした費用については、住宅ローンを借りる際には見落としがちですので、借入れ前にしっかり確認しておくことをおすすめします。
3つ目のメリットは・・・
建物に一定以上の技術基準ンを設けているので、住宅の質について信頼がもてるということです。
家を建てる場合、国が定めた最低基準である建築基準法に適合させなければなりませんが、フラット35融資対象住宅は、さらに住宅金融支援機構の定めた独自基準に沿った仕様にしなければなりません。
具体的には、検査機関による物件検査を受け「適合証明」を取得する必要があります。
あなたも手抜き工事の話しを聞いたことがあるかもしれませんが、フラット35融資対象住宅は、しっかりとした物件検査を受けていますので、こうした心配は不要です。つまり、住宅の質についても、より信頼が持てるということです。
一般の金融機関の住宅ローンの場合は、特にこうした基準はありません。国が定めた最低基準である建築基準法に適合していれば、基本的には融資可能です。建物に関しては、それほど厳しい基準が設定されていないのが現状です。
ということで、より安心できる住宅を取得したいという人には、フラット35はおすすめの住宅ローンといえます。ただし、物件検査を受ける際には、4〜5万円程度の検査料がかかります。これはフラット35利用者が負担することになっていますので注意して下さい。
4つ目のメリットは・・・
返済額の減額など困った時には柔軟に対応してもらえることです。
フラット35では、様々な返済方法の変更メニューを揃えていて、返済について悩んでいる人に親身になって相談に応じてくれます。そして、それぞれの事情に合った返済方法の変更が可能になっています。
具体的には、返済日の変更や一定期間の返済額の減額、あるいはボーナス返済の取りやめ、元利均等返済、元金均等返済への変更など、民間の金融機関ではなかなか応じてくれないような条件変更もできるようになっています。
しかも、ほとんどの場合無料です。
ずっと金利変更がないというだけでも安心ですが、こうした返済方法の変更に柔軟に対応してくれるというのも、借りる側にとっては安心できる材料の1つではないでしょうか。
フラット35のその他のメリットとは?
フラット35は、テレビCMなどでもおなじみですが、要するに、公的機関が民間の住宅ローンを買い上げるという制度です。住宅ローンの中でフラット35を考える上でのメリットは3つあります。
まず1つ目のメリットは、フラット35は一般の住宅ローンと比較して、審査基準が色々な意味で“ゆるい”ことです。つまり審査が厳しくありません。
例えば、民間の住宅ローンを組む場合は、勤続年数についてある程度決まりがあります。会社に勤めて1ヵ月や2ヵ月ということでは、なかなか民間銀行では貸し出しは難しいです。
ですが、フラット35の場合は、勤めてから2ヵ月分の給与明細があれば、それに基づいた資金というのは調達可能です。
しかもこれは、正社員であろうが契約社員であろうが、派遣社員やパートであっても借りることができます。こうした意味では、フラット35は敷居が低いということが言えると思います。
2つ目のメリットは、フラット35の場合、収益不動産の借入れというのは、返済をするための計算から除かれるということです。
例えば、収益不動産をいくつか持っていて、借金総額が1億円を超えている人の場合、債務オーバーということになってしまって、なかなか民間の金融機関では住宅ローンが組めません。
ところが、フラット35の場合は、その借入れはないものとみなして審査をしてくれるという特徴があります。なので、非常にお金が調達しやすいと言えます。
3つ目のメリットは、例えば、両親のために家を買いたい、あるいは子供のために家を買いたい、というような親族間の事情に配慮した融資が取り付けやすいことです。
例えば、「自分は既に住宅ローンを組んでいるけれど、今度は親のためにもう1軒家を買いたい」という場合、これは家族のために家を買うというケースになりますが、こうしたケースも審査に合格さえすればフラット35なら資金が調達しやすいです。
民間住宅ローンの場合ですと、なかなか2本ローンを同時に組むというのは難しいですが、フラット35ならそういったことも可能です。このようにフラット35は、家を買うという意味における間口が非常に広い商品といえるのでおすすめです。