住宅ローン繰り上げ返済と返済期間短縮しないで!

 

 

住宅ローン繰り上げ返済

返済期間短縮はしないで!

 

 

住宅ローンを決めるときに悩むポイントの1つに「何年で返済しようか?」というのがあると思います。一般的には定年、要は収入を得られる期間で終わらせておくのが理想的と言われています。

 

例えば、定年が60歳なら60歳までに返済を終わらせてしまうのが理想的ということです。これは、収入がなくなって年金暮らしになった時に住宅ローンが残っていると、お金の面でのリスクが大きいからです。

 

今は年金もきちんともらえるかどうかわかりませんから、そんな時に住宅ローンが残っているというのは、リスクが大きいと言われるのです。なので、「定年までに住宅ローンの返済は終わらせておく方が理想的だ」と一般的には言われているのです。

 

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また、住宅ローンの返済年数は短ければ短いほど、住宅ローンの利息、銀行への手数料は少なくて済みますから、住宅ローンの返済年数は短縮した方が良いと言われます。

 

ただし、返済年数を短縮しすぎると、毎月返済が苦しいということになり、それは問題なので、払える範囲で短くするのが理想的だと言われています。一般的にはこのように言われているわけですが、個人的にはそうは思いません。

 

住宅ローンは、借りられるのであれば、できるだけ長く借りた方がいいと思うからです。なぜかというと、住宅ローンの借入期間を短縮すると、月々の返済額が増えることになるからです。

 

住宅ローンの借入期間を35年で組めば、月々7万円の返済額かもしれませんが、20年とか25年にすると月々10万円を超える返済額になるはずです。

 

つまり、月々3万円も住宅ローンに余計にお金を回すということになるのです。これで住宅ローンを早めに終わらせるということになるのです。

 

では、住宅ローンを早く終わらせる目的は何でしょうか?

 

将来、お金に困らない、安心を得られるようにするためですよね。そのために住宅ローンを早めに終わらせて、手許に残るお金を多くしておきましょうと言われます。

 

ですが、将来手元に残るお金を多くするために、返済年数を短縮して早く返済してしまうことが一番良い方法なのかと考えると、そうとはいえないのです。

 

要は、住宅ローンにお金を回すということは、住宅ローンと同じ金利でお金を運用しているのと同じ効果があるからです。つまり、住宅ローンの金利よりも高い金利でお金を預ける先があれば、そちらにお金を回した方が有利な運用になるということです。

 

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住宅ローンの返済年数を短縮して早く返済したり、繰り上げ返済をどんどんして返すよりも、将来手許に残るお金は多くなるということです。

 

住宅ローンの返済が早く終わったけれどもうお金はあまり残っていないのと、住宅ローンは残っているけれどたくさんお金が残っているのと、どちらの方が安心できるでしょうか?

 

本来、住宅ローンを早く返済したり返済期間を短縮して、借入額を減らす目的は何だったのかということです。

 

このように考えると、金利の低いところにお金をどんどん入れるのではなくて、金利の高いところにお金を入れた方が、将来手許に残るお金は多くなるので、より安心感を得ることができます。

 

ということで、住宅ローンの返済年数は短縮しない方が良いということになります。

 

 

住宅ローンは繰り上げ返済しない方がいいの?

 

住宅ローンの常識としては、早く返済した方がよいと言われています。これは、将来に多くお金を残すためです。

 

つまり、繰り上げ返済をすれば、住宅ローンを返済する年数が短くなって、その結果、余計な住宅ローンの利息を支払わずに済むということです。だから、「住宅ローンは繰り上げ返済して早めに返済しましょう」と言われるのです。

 

ですが、将来により多くのお金を残すという目的を考えた場合、住宅ローンの繰り上げ返済は本当によい選択肢なのでしょうか?

 

例えば、住宅ローンの金利が2%で100万円の貯金があったとします。何も知らなければ、その100万円で繰り上げ返済すると思います。

 

ただ、これは100万円を金利2%の住宅ローンに入れるということは、2%の金利でお金を運用したのと同じ効果があるということなのです。

 

ということは、もし3%や4%で運用できる投資信託など金融商品があれば、この100万円はそちらに回した方がお金は残るということになります。なので、「住宅ローンを繰り上げ返済する目的は何なのか?」ということについて考えてみることをおすすめします。

 

その目的を達成するためには、本当に繰り上げ返済が一番良い選択肢なのかどうかということです。もちろん、どうしても自分は借金をしているのが嫌だ、気持ちが辛くて仕方ないという場合には繰り上げ返済するのも1つの方法です。

 

ですが、そうではなくて、繰り上げ返済する目的は、将来の自分の老後にお金をたくさん残したいということなのであれば、繰り上げ返済は一番良い選択肢ではないということになります。

 

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