FXスプレッド意味|通貨ペアとは|相対取引とロング・ショート

 

 

FXスプレッドの意味とは?相対取引?

ロング・ショート、通貨ペアとは?

 

 

前述したように、株式取引ですと板が公表されていますから、前後の注文状況を見ながら取引することができるわけです。このように開示性が高いと、取引成立に対してあれこれと文句を言う参加者はいないのです。

 

でも外国為替相場はどうでしょうか?外国為替市場のような相対取引のマーケットですと、板状況のように直ちに需給はわからないのですよね。なので、提示する業者や銀行によってもレートが異なるわけです。

 

 

外国為替市場の価格は公平なものなの?

 

しかし、たとえ提供者に対して買おうと考えているのにオファーが高すぎて買えないというクレームがあったとしても、オファーだけでなくビッドも提示しているわけですから、同時に高く売る機会も提供していることになるんですね。

 

要するに、オファーとビッドを同時に提示することで、価格の公正さを保っているわけです。

 

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また、近年は急速にインターネットが普及しましたから、市場参加者が同じ相場を同時に見ていることも、市場の透明性の向上に役立っていると言えそうです。

 

もし価格の提示が自分だけに向けたものであれば、いくらでも不利な方向に価格がずらされてしまうかもしれませんから。

 

でも、売りと買いの2つの価格を同時に表示すれば、そのようなことは起こりえないわけです。このような方法のことをツーウェイ・クオーテーションといいます。

 

 

スプレッドとは?小さい方が有利です!

 

外国為替市場では、価格についてはオファーとビッドを同時に提示するというのは前述した通りです。このオファーとビッドの間には差があるわけですが、この差のことを「スプレッド」と言います。

 

例えば、ドル円相場で、ビッドが110.50円、オファーが110.46円とのレートが提示されていたとしたら、スプレッドはビッドとオファーの差である4ポイントがスプレッドということになります。

 

顧客が買おうとする場合には、オファーである110.46円を買うことになりますが、仮に買った瞬間に売ろうと思ったら、110.50円のビッドで売らなければならないということになります。つまり、このスプレッド分が損失になるということですね。

 

もちろん、実際のトレードでは、このような買った瞬間に売るという売買を行うことはないでしょうが、理屈の上ではそうなるのです。

 

とはいえ、株式のように価格が一本で動く相場とは異なり、スプレッドがあるということは、損益で見れば、顧客は初めから分の悪い勝負を強いられているとも言えます。

 

なので、FX会社を選ぶ際には、できるだけスプレッドが狭い業者を選択した方が有利になります。ちなみに、銀行が取引相手に提示するスプレッドがあるわけですが、これはその顧客となる企業の収益力や信用力などによっても変わってくるんのです。

 

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すなわち、信用力が低下していくにつれて、銀行の提示するスプレッドは広がっていって、最終的には個人向けに提示するスプレッドが最大となるわけです。実際、私たちが銀行の店頭に行って、外貨預金しようと考えて両替をするとどうなると思いますか?

 

この場合、店頭に表示されているTTS・TTBレートで両替することになるんです。外貨預金の場合には、預入の際にも解約の際にもこのレートが使われるわけです。

 

TTSとTTBのスプレッドはおよそ2円くらいですから、もしも外貨預金で為替差益を狙おうと考えたら、初めから2円もの不利な値段で取引しなければならないのです。さらに、現金に交換しようと思ったら、これ以上にスプレッドは広がるわけです。

 

こうしたことを鑑みますと、いかに外貨預金が不利であるかお分かりいただけるのではないでしょうか?これに対して、FX(外国為替証拠金取引)でしたら、ドル円のスプレッドは1〜4銭程度ですから、外貨預金の2円と比べたら、はるかに有利であることがわかりますよね。

 

 

スプレッドの小さい通貨ペアとは?

 

FX取引をする者からしたら、スプレッドは小さければ小さいほど有利なわけですが、このスプレッドの広さは通貨ペアによっても違ってきます。一般的には、売買高が大きい主要通貨の方が小さくなる傾向にあります。要するに流動性が高い通貨ペアということですね。

 

なので、もしも自分が取引しようと考えている通貨ペアが主要通貨ではないのでしたら、主要通貨と比較してスプレッドが開いている分も考慮して取り組んでいかなければならないと思います。

 

それと、インターネットを通じた取引においては、価格が継続的に安定していることも非常に重要なんですよね。

 

というのは、例えば、表面上のスプレッドは非常に狭くて、一見すると顧客に有利であるかのように見えるのに、実際に売買をしてみたら、価格が飛んでしまってまるで使えないということがあるからです。

 

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巨大で公正なマーケットな外国為替市場で、こういったことが頻繁に起きるようでは、その恩恵に預かることができませんので、すぐに他の業者に変えた方がいいです。

 

取引するFX会社を選択する際には、各通貨のスプレッドをチェックすることももちろん重要なのですが、相場の値動きにかかわらず、安定的なビッドとオファーを提示することができているかどうかについても確認するようにしてくださいね。

 

ちなみに、デモ取引などを使ってみるとその辺のことがよくわかると思います。

 

 

ロングでもショートでも

価格が動かなければ儲からない!

 

前にも書きましたけれど、FX取引において、ロングと言ったら、その対象となる通貨を買って持っていることをいいます。また、ショートと言ったら、その対象となる通貨を売りで持っていることを言います。

 

ただ、このロング、ショートというのは、何もFX取引に限らず、すべてのマーケット売買に通じる用語ですので、覚えておくと色々な場面で役に立ちますよ。

 

具体的に言うと、株式相場でしたら、株式のロングと言ったら、株式を買って持っている状態のことを意味しますし、債券相場でショートと言ったら、債券を売っている状態のことを意味するわけです。

 

例えば、ドル円の通貨ペアでしたら、基準となる米ドルを買えばドルロングとなり、売ればドルショートになります。ユーロドルのショートと言ったら、基準通貨のユーロをショートしているということですね。

 

とはいえ、ロングの人ならそこから価格が上昇していかなければ利益を得ることはできません。一方、ショートの人ならそこから価格が下落していかなければ利益を得ることはできないわけです。

 

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つまり、ロングであれショートであれ、損益の源泉は自分が保有している地点からどれだけ価格が動いたかということに尽きるのです。ちなみに、「スクエア」という言葉もあるのですが、これは何も持っていない状態のことを言いいます。

 

 

ロングもショートも対等?

 

日常生活や通常の株式相場、それ以外の金融商品では、「買う」というのがほとんどですよね。

 

なので、「売り(ショート)」というポジションは、初めのうちは違和感があるかもしれません。実際、私もFX取引を始めたばかりの頃は、ショートポジションを持った時にドキドキしたものでしたから。

 

ですが、よく考えれば、動く方向にポジションを持ちさえすればよいのですよね。重要なのはその絶対値なのですから。というわけで、ロングもショートも本来は同等の立場にあるわけです。

 

ただ、株式相場の場合は、価格の根拠を占める大部分が会社の成長性であったりしますから、売るという行為そのものが、かなりネガティブな行動を取っているように感じるかもしれませんね。

 

これに対して、外国為替市場でのロングやショートというのは、あくまでも通貨の交換でありますから、そこで生じる揺れ動きを取りにいくと考えれば、どちらからでも入りやすくなるのではないでしょうか。

 

要するに、FX(外国為替証拠金取引)の場合は、予測した方向に動けば、その動いた分の絶対値がそのまま儲けになりますので、それだけチャンスも多いということが言えると思います。

 

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