外国為替市場取引時間|東京〜ニューヨークの基軸通貨ドルとユーロ!

 

 

外国為替市場の取引時間は?

東京〜ニューヨークのユーロ通貨..

 

 

外国為替市場は「眠らないマーケット」と言われています。これは、外国為替市場では24時間必ず誰かがどこかで取引しているからなんです。

 

マーケット自体は、日付変更線をまたいでウェリントンとシドニーが最初に開きます。続いて、東京、香港、シンガポール、中東、フランクフルト、ロンドン、ニューヨークへと進んでいくわけです。

 

これを時間帯で区分すると、アジア時間、欧州時間、米国時間という3つの時間帯に分けられるのですが、この時間帯ごとに主要な参加者が交代しながら途切れることなく、取引が継続されていくのです。

 

この時間帯の主要な外国為替市場が、東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場になります。

 

 

外国為替市場の取引時間は?

 

ただし、24時間眠らないマーケットといっても、主要なプレーヤーが代わるわけですから、時間帯による特徴は違ってきて当然ですよね。

 

スポンサーリンク

 

 

ちなみに、外国為替市場における取引高ですが、東京市場は全体の1割ほどなので、ロンドン市場の4割、ニューヨーク市場の2割と比べて、大きく水をあけられているのが現状です。

 

まぁ、ロンドンは地理的にも時間的にも、米国とアジアの間にありますから、取引が集中しやすいのもわかりますが…。

 

それだけではなくて、やはり産業革命後、世界一の工業国として富を蓄えた英国のロンドンが、19〜20世紀に金融の一大拠点として発達したことにもよるのだと思います。

 

ただし、その後のイギリス経済は凋落しましたから、一時期は金融市場としてのロンドンの地位というものが危ぶまれたこともあったのですけれど。

 

でもあのサッチャー政権のウィンブルドン政策を覚えていますか?

 

1970年代後半にイギリスのサッチャー政権が取った、規制緩和・投資促進政策のことです。この政策のおかげで、ロンドン市場には世界中から資金が集まることとなり、英国以外の金融機関が活躍することになったのです。

 

ウィンブルドン政策によって、多くの世界企業や金融機関がロンドンに集結したわけですから、この政策がその後の発展に寄与したといっても過言ではないわけです。

 

 

為替レートはいつ決まるの?

 

1日のうちで外国為替市場が一番活発に取引されるのはどの時間帯だと思いますか?

 

ニューヨーク市場が始まるのは、ロンドン時間の昼過ぎに当たるわけですが、このニューヨーク市場の午前中と、ロンドン市場の午後が重なる時間帯が、外国為替市場では一番取引高が多くなるのです。

 

ちなみに、この時間帯は日本時間ですと、夜の21〜2時くらいまでに当たります。

 

時間にすると4〜5時間といったところですね。ただ、この時間帯には、世界経済を牽引する欧米先進国の経済指標などがたくさん発表されますし、また、政府首脳などの発言も飛び交いますから、1日のうちでも一番注目が集まる時間帯になっているのです。

 

スポンサーリンク

 

 

こうしたこともあって、日本では為替レートは夜に決まるなんて言われるんでしょうね。

 

ニューヨーク市場は、1日の取引の最後にあたるので、午後になると商いも極端に細るんですが。そうはいっても、トレーダーたちのポジション調整やら思惑などが入り乱れることも少なくないので、実際のところは値動きは荒くなったりもするのですけれど…。

 

そして、このニューヨーク市場の終わりとなる現地時間の夕方5時が、1日の終値として清算する際の基準になるわけです。

 

ちなみに、この現地時間の夕方5時は、米国が標準時間の場合ですと、日本時間では午前7時になります。また、米国が夏時間の場合ですと、日本時間では午前6時になります。

 

 

東京市場の商いの中心は?

 

東京市場では、実需を中心とした取引が多いと言われているんですよね。これは、国際貿易を主とする自動車や電機などの大企業が多い日本経済を反映してのことなんです。

 

それもあって、取り扱われる通貨も圧倒的に米ドルと円との取引が多いです。

 

なので、世界的に見れば取引高が最も多いユーロドルなどは、円が絡まないのでそれほど多くはありません。ちなみに、1980年代後半には、東京市場はニューヨーク市場を抜いて第2位の市場になったこともあったんですよ。

 

今考えるとちょっとした驚きがありますが、当時のバブル景気はそれくらい勢いがあったのでしょうね。ただし、その後の1990年代には景気が低迷したこともあり、ニューヨーク市場に抜き返されているんですけどね。

 

 

なぜ基軸通貨が米ドルなの?

 

国というのは自国通貨を持っているわけですが、そのそれぞれに特徴があります。

 

そんな中でも特に基軸通貨は中心的な役割を担っています。現在は米ドルが基軸通貨となって為替相場の中心となっているわけですが、わかりやすく言うと、流通量が最も多く、その価値が安定していて、誰にでも受け取ってもらえる通貨といったところでしょうか。

 

スポンサーリンク

 

 

こうした特徴がありますので、基軸通貨は様々な物流の媒介としても機能しています。基軸通貨の主な条件としては、次のようなことが揃っているといったところでしょうか。

 

■他の通貨の価値を決定する際の基準になる。
■各国の中央銀行が外貨準備のために保有している。
■国際間の資金のやり取りを行う。

 

つまり、基軸通貨を基準にして、モノの価格やそれぞれの通貨価値が決定されていくということなんですね。ちなみに、流通量で見ますと、その多さでは米ドルに次ぐのはユーロですね。その次に円、英ポンドと続きます。

 

外国為替市場では、米ドル、ユーロ、円、英ポンドだけで、全体の流通量のおよそ6割を占めているんですよ。そういったこともあって、これらの通貨のことを主要通貨なんて呼んだりもします。

 

 

米ドルの特徴とは?

 

前述したように米ドルは基軸通貨ですから、その値動きはほぼすべての通貨に影響を与えるわけです。経済はもちろんですが、政治や軍事など総合的な国力を背景として、今後も基軸通貨として君臨し続けるのではないでしょうか。

 

つまり、米国に関するあらゆることが、外国為替市場では切っても切れない関係にあると言えるのです。

 

スポンサーリンク

 

 

ユーロの特徴とは?

 

ユーロという通貨は一国のものではないのはご存知ですよね。ユーロというのは、欧州の統合を目指したEU(ヨーロッパ連合)が採用した統一通貨ですからね。

 

そもそも欧州通貨というのは、ドイツのマルク、フランスのフラン、イタリアのリラなど、各国それぞれで通貨を持っていたわけです。

 

これを統一欧州として、世界にその存在感を増大させていこうという壮大な目標のもとに、政治よりもまず先に通貨統合をということで、1999年1月に実施されたのです。

 

政治的な統合はまだまだかなりハードルが高いですから、通貨統合を先にというのは仕方のないことではあります。ただEU自体の加盟国は拡大しているわけで、人口で見ても米国の2倍になっています。また、経済規模で見ても米国に肉薄していると言えますね。

 

さらに、EUはアフリカや中東などとの結びつきが強いというのも見逃せません。ユーロは第2の基軸通貨だなんて言われたりもしていますが、実際に貿易の決済に用いられたり、準備通貨に採用されたりもしていて、その存在感は次第に高まっているのも事実です。

 

スポンサーリンク

 

関連記事(一部広告含む)