iDeCo(イデコ)とは自分年金|特徴と始め方、金融機関と運用商品の選び方!

 

 

iDeCo(イデコ)とは自分年金のこと!

その特徴始め方とは?

 

 

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)を一言でいうと、自分自身の老後の生活のために、自分がお金を拠出して、かつ、自分で運用商品を決めて、その運用の成果を60歳以降に受け取るための制度といえます。

 

要するに、iDeCo(イデコ)は「自分年金」、自助努力のための年金制度ということになります。

 

iDeCo(イデコ)の特徴は、大きく分けると3つあります。

 

1つ目の特長は、節税効果です。加入する時、運用する時、受け取る時、このそれぞれの時に節税のメリットがあります。簡単にまとめると、掛金は全額所得控除を利用することができます。また、運用する時には、運用中の運用益はずっと非課税です。

 

さらに、将来的に積み立てたお金を受け取る時には、一時金で受け取る時には退職金と同じ扱いになり、年金として受け取る場合には公的年金と同じ扱いになります。それぞれに控除があるというのが、iDeCo(イデコ)による節税のポイントです。

 

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2つ目の特徴は、運用商品は各金融機関が決めているものですが、その中から自分の考えで自由に選ぶことができるということです。また、この運用商品は、運用の途中で変更することも可能です。なので、自分自身で運用していくためのものと言えます。

 

ただし、3つ目の特徴として、注意点もあります。それは、iDeCo(イデコ)が60歳以降の老後資金を準備するための制度だということです。つまり、60歳より前に引き出すことはできませんので、この点には注意が必要です。

 

例えば、今30代や40代の人なら、今後マイホームを購入したり、子供の教育資金にお金がかかってきますが、そういったところにこのiDeCo(イデコ)の資金を充てたいと考えてもそれはできません。

 

 

iDeCo(イデコ)の加入対象者は?

 

iDeCo(イデコ:個人型確定拠出年金)は、最近できた新しい制度と思われがちですが、実は2001年から始まっています。

 

2017年1月からは、加入できる人が広がることになったので、それまで個人型確定拠出年金と呼ばれていたこの制度を、「iDeCo(イデコ)」という愛称で呼ぶことにして、ある意味再スタートを切ることになったのです。

 

つまり、従来iDeCo(イデコ)に加入できる人は、自営業者や勤務している会社に企業年金等がない社員など、一部の人に限られていましたが、2017年1月からは、それ以外に、公務員や企業年金制度のある勤労者、専業主婦なども加入できるようになったということです。

 

こうしたiDeCo(イデコ)に加入できる人の拡充によって、全勤労者が初めて節税メリットを受けられることになったのです。

 

特に公務員の場合、節税メリットを受ける仕組みを使うのが難しかったのですが、iDeCo(イデコ)という仕組みが使えることになったことで、初めて節税の恩恵受けることができるようになったと言えます。ですから、公務員の人ほど積極的に活用していただきたいと思います。

 

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もちろん、それ以外の人も上手く活用していただきたいです。これまで節税というところにまではなかなか目が向かなかったかもしれませんが、今回の法改正によって、すべての人がiDeCo(イデコ)の節税メリットを受けられるようになったわけですからね。

 

 

専業主婦もiDeCo(イデコ)のメリットを受けられるの?

 

専業主婦の方のiDeCo(イデコ)に加入できます。ですが、専業主婦の方は税金を納めていません。なので、専業主婦の場合は、残念ですが所得控除のメリットは受けられません。とはいえ、それ以外の節税メリットは受けられますので、十分検討に値すると思います。

 

iDeCo(イデコ)の始め方とは?

 

iDeCo(イデコ)を始めるには、まずは運営管理機関(金融機関)を決めなくてはなりません。この運営管理機関を決める際のポイントは3つあります。

 

1つ目は、口座管理料です。

 

iDeCo(イデコ)を利用する場合には、毎年口座管理料がかかります。この口座管理料がいくらくらいかかるのか、ここに注意する必要があります。

 

2つ目は、運用商品の品揃えです。

 

iDeCo(イデコ)では、定期預金などの元本確保型の商品だけでなく、投資信託などを組み合わせて、自分自身の老後の生活資金を準備していくことになります。この場合、特に重要なのが投資信託の品揃えです。

 

国内外の株式や債券、REIT(リート)など、様々な資産クラスの商品が揃っているのかどうかということが一番大切です。なぜなら、資産運用の基本は長期分散投資だからです。

 

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3つ目は、サポート体制です。

 

iDeCo(イデコ)を始めるに当たって、これまで投資をしたことのない初心者の場合、どんな商品を選んだらいいのだろうと舞い上がってしまうかもしれません。

 

iDeCo(イデコ)は、長期にわたり老後の生活資金を準備する制度ですから、良いアドバイスをしてくれたり、相談に乗ってくれる人がいるかどうかということも、運営管理機関を選ぶ際には重視したいポイントになります。

 

 

iDeCo(イデコ)の運用商品の選び方とは?

 

iDeCo(イデコ)では、元本確保型の商品や投資信託など色々な商品が用意されています。

 

例えば、毎月の掛金が1万円の場合を考えてみます。1万円のうち、50%を定期預金、50%を海外の株式で運用する投資信託、こうした組み合わせで運用することができます。また、1万円を1,000円ずつに分けて10本の投資信託を購入するということも可能です。

 

このように、組み合わせの考え方には決まりはありません。あなた自身の考えに基づいて、商品を組み合わせて運用していくことになります。

 

とはいえ、資産運用の原則は、前述の通り長期分散投資が基本です。ですから、国内外の株や債券などに分散して長期で運用していくということはぜひ覚えておいて下さい。

 

さらに、加入時に決めた商品は、運用途中で変更することもできます。

 

ですから、もし投資は初めてなのでよくわからないという人の場合には、元本確保型など1つの商品で運用していくのもよいと思いますが、その後はやはり、知識を増やしていきながら長期分散投資を考えたうえで商品を増やしていくのがベターです。

 

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誰もが不安になるのが老後の生活資金の問題です。

 

とても残念ですが、これから国や企業は、これまでのような手厚い福利厚生制度を私たちに与えてくれることはありません。その代わり、iDeCo(イデコ)のような制度を導入することによって、私たちの自助努力を後押ししてくれています。

 

自助努力や自己責任と聞くと、とてもリスクが高くて冷たい感じがしますが、これからは私たち一人ひとりがこれらを自覚して、自分自身の資産形成やライフプランを作っていかなくてはならないのです。

 

まずは習うより慣れよの精神で、iDeCo(イデコ)と上手く付き合いながら、豊かな老後を迎えていただければと思います。

 

 

iDeCo(イデコ)とは自分年金のこと!まとめ

 

iDeCo(イデコ)というのは、個人型確定拠出年金のことを言います。

 

個人型確定拠出年金という言葉だけを聞くと、どうしても取っ付きにくいので、「iDeCo(イデコ)」という愛称がついたのです。確定拠出年金というのは、わかりやすく言うと、節税をしながら自分で作る自分年金ということができます。

 

今は、公的年金だけで老後の生活をしていくことは難しいです。

 

ですから、政府は「自分の老後の生活資金は、自分でいまからしっかり準備しておいて下さいね」と言っているのです。その代わり、「老後資金の準備を始めた人には税金を優遇します」ということで、この確定拠出年金という制度を設けたのです。

 

このiDeCo(イデコ)では、税金が全部で3回優遇されます。

 

1回目は、お金を預ける時です。2回目は、運用している間の運用益です。3回目は、老後、iDeCo(イデコ)に預けたお金を受け取る時です。

 

これまでは、このiDeCo(イデコ)に加入できない人もいました。それは専業主婦と公務員の人です。それから、確定拠出年金には、個人型(iDeCo(イデコ))と企業型があって、企業型確定拠出年金のある会社で働いている人は、個人型には加入できませんでした、

 

これが2017年1月からは、加入の対象がすべての人に広がりました。つまり、専業主婦や公務員、これまで個人型確定拠出年金に入れなかった人も、iDeCo(個人型確定拠出年金)によって節税をしながら、自分年金を作れるようになったということです。

 

ただし、節税をしながら自分年金を作れるという非常にお得な制度なので、いくつかのルールもあります。また、メリットやデメリットもあります。なので、この辺りのことをしっかりと把握してからうまく活用していただきたいと思います。

 

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