企業型確定拠出年金|確定給付年金との違いとデメリット!

 

 

企業型確定拠出年金確定給付年金の違いは?

メリットやデメリットは?

 

 

確定拠出年金と確定給付年金は、似たような言葉ですが、「拠出」と「給付」という違いがあります。

 

確定拠出年金とは、拠出する額が確定していて、もらう額が確定していない年金のことを言います。一方、確定給付年金とは、給付される額(もらう額)が確定している年金のことをいいます。

 

つまり、「拠出」と「給付」という言葉の通り、拠出するのか給付するのか、どちらが確定しているのか、というところでまずは大まかに理解しておけばいいと思います。

 

 

確定給付年金から確定拠出年金で注意する点は?

 

もしかしたら、あなたのお勤め先から確定拠出年金のお知らせが定期的に届いているかもしれません。そのような確定拠出年金に加入している人に、ぜひ注意していただきたい点があります。

 

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従来は、確定給付型のもらう額が決まっている年金が一般的だったのですが、最近は大企業でも、確定拠出年金が年金制度の大半だったり全部だったりするケースが増えてきています。

 

確定拠出年金というのは、自分が何で運用するのかを選べるタイプになっていますので、基本的には何を選んでもいいわけです。

 

ただこれは、3年後や5年後に受け取るお金ではなく、20年後あるいは30年後のかなり先に受け取るお金の運用になっています。

 

ですから、あまりにインフレに対応しない、インフレ時に目減りしてしまうような運用だと、後で後悔する可能性が高くなりますので注意が必要です。

 

具体的には、元本確保型の預金のようなものです。こうしたタイプは、お金は減りませんが、ほとんどお金が増えないからです。もちろん、受取りが近付いてきたら、こうしたタイプに替えておくのも良いと思います。

 

ですが、何十年も先に受け取るのに、お金が増えも減りもしないタイプに入れておくのは、インフレになった時に後悔することになりますので、あまりおすすめできません。

 

ある程度変動するとしても、インフレ時にお金が増えやすい株式投資なども入れておくと良いと思います。最初は恐る恐る割合を少しずつ増やしていくことになると思いますが、一定割合まではしっかり入れていった方がよいです。

 

 

企業型確定拠出年金のデメリットとは?

 

企業型確定拠出年金は、メリットの多い年金ですがデメリットもあります。それは、原則60歳からの受取りになるので、中途の引き出しができないことです。しかも、企業型確定拠出年金に一旦加入すると、掛け金を停止することもできません。

 

さらに、社会保険料の等級が下がるケースがあります。その場合、将来の公的年金の受取額が引き下がることになります。ただし、これらのデメリットがあっても、やはりメリットの方が大きいので企業型確定拠出年金はおすすめです。

 

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例えば、中途の引き出しができなくて、原則60歳からの受取になることについては、逆に言えば、途中で引き出して使ってしまうリスクがないため、老後の資金を貯めるためにはメリットとも言えます。

 

また、企業型確定拠出年金を始めると掛け金の停止はできなくなりますが、例えば、最低額5,000円という取り決めになっていれば、その最低額にすることは可能です。

 

さらに、社会保険料の等級が下がることによって、公的年金の受取額も下がることについても、企業型確定拠出年金では税金がかなり優遇されますので、そのメリットとデメリットとの両方を勘案してみると、税金の優遇メリットの方が大きいケースが多いです。

 

 

企業型確定拠出年金を導入による会社のメリットは?

 

会社が企業型確定拠出年金を導入すると、社員にとってメリットがたくさんあるのは前述した通りです。

 

では、会社の方はどうなのでしょうか?面倒なだけでメリットはないと思われるかもしれませんが、実は会社にとってもメリットはあるのです。

 

というのは、会社の中で退職金を準備すると、退職金の積み立て不足が発生する可能性があるのですが、企業型確定拠出年金を導入するとその心配がなくなるからです。

 

また、その退職金を運用する責任が会社から従業員に移ることになるからです。

 

さらに、大きな企業から転職してくる人の場合、企業型確定拠出年金を利用している可能性が高いです。その転職してくる従業員が、こちらの企業に同じ企業型確定拠出年金制度があれば、それをそのまま移し替えることができます。

 

つまり、企業型確定拠出年金を導入することによって、大企業から来るような優秀な人材を確保することができるようになります。従業員のモラルアップにもつながり、会社にとっても多くのメリットとなるはずです。

 

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確定拠出年金の種類は?

 

確定拠出年金は、大まかに分けると2種類あります。

 

1つは、企業型確定拠出年金です。

 

これは401Kとも呼ばれているものです。この中に、選択制確定拠出年金も含まれています。この企業型確定拠出年金は、厚生年金に加入している人たちが入れるものになります。

 

ただ、これは、一人社長であっても、従業員が5人以下あるいはゼロであっても、もちろん何百人いても、この人数に関する制限は特にありません。

 

もう1つは、個人型確定拠出年金です。

 

これは、国民年金に加入している人、例えば、自営業者(個人事業主)や企業年金のない会社員が入るものになります。ちなみに、2017年1月からは、専業主婦や公務員も入れることになりました。

 

この流れは、国としてもみんなに確定拠出年金に入ってほしいという意向があるからです。なぜなら、確定給付年金が行き詰っているからです。ただ、確定拠出年金は、私たちにとって良い方向に流れているのは事実なので、利用することをおすすめします。

 

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