金利とは|銀行普通預金やゆうちょ貯金でお金が増える方法

 

 

銀行普通預金やゆうちょ貯金で

お金が増える方法とは金利にあり!

 

 

先日、日経新聞に預金残高が過去最高を更新したという記事が掲載されていました。それによると、昨年の11月末時点で、私たちが銀行やゆうちょの普通預金(貯金)に預けている預金残高は677兆円に達したとのことでした。

 

基本的に銀行にお金を預けているのは、個人または企業になるわけですが、特に個人の伸び率が高くなっているそうです。それはデフレが始まった1997年ぐらいから、ずっと増加傾向にあるのだとか。

 

ここ数年は、株式市場が活況になってきたと言われていますが、いまだ銀行神話は崩れていないのかもしれません。ただ新たな年になると、今年はマイホームを購入しようとか、投資に挑戦してお金を増やそうとか、そういった目標を持つ人も少なくないと思います。

 

誰もがお金に対する関心は持っていると思いますが、賢くお金と付き合っていくためには、金利の概念を理解する必要があります。

 

ちなみに、金利さえきちんとわかってしまえば、おおよそ銀行預金以外の金融商品についても理解できてしまいますので、ぜひここでしっかり身に付けてしまって下さい。

 

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なぜ銀行預金に利息が付くの?

 

そもそも金利というのは、お金を借りている人が貸してくれた人に対して、返済する時に支払う利息の割合のことです。例えば、今、銀行やゆうちょにお金を預けていると、その預けている銀行の普通預金にも金利が付くわけです。

 

なぜ、金利が付くのかというと、私たちが預けたお金というのは、銀行やゆうちょ側からするとお金を借りているという状態だからです。

 

あなたは銀行やゆうちょにお金を貸した覚えはないと言うかもしれませんが、銀行やゆうちょ側から見ると、お金を借りているという認識になっているのです。なので、銀行やゆうちょとしては、お金を貸してくれてありがとうということで、利息(金利)を付けてくれるのです。

 

 

銀行普通預金やゆうちょ貯金の

金利とはどれぐらい?

 

金利が年率1%となると、100万円が1年後に101万円になるということです。

 

実際、今の銀行の金利が何%かというと、普通預金で約0.02%です。ネット銀行でも0.05%ぐらいです。これは、100万円が1年後に100万200円あるいは100万500円、要するに200円とか500円しか増えていないということです。

 

例えば、深夜とか、土日にATMでお金を引き出すと、手数料が108円とか216円差し引かれてしまうので、これを1年に2回以上行うと元本割れしてしまうことになるのです。

 

大した差ではないと思われるかもしれませんが、これは塵も積もれば山となるで、意外と元本割れしているケースも多いのです。

 

かつてのバブル時代は、金利が5%とかあったのですが、バブル経済が崩壊して以降、日本の景気は低迷したままで、現在の金利はほぼない状態になっています。

 

ですから、バブルを経験していない世代からすると、金利という概念そのものに、あまり実感がわかないかもしれません。

 

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金利とは景気の指標..

 

金利が上がったとか下がったというのは、実は景気の指標としても使えます。

 

金利が上がっている局面というのは、一般的に景気が良くなっている状態で、景気が良い時には、金利だけではなくて物価も上昇していますし、為替で言えば基本的には円安になっています。もちろん株価も上昇しています。

 

金利が下がっている局面というのは、一般的には景気が良くない時ですから、これとは全く逆になります。ただ順番としては、金利は最後の方に反応しますので、株価とか物価が先に反応するケースが多いです。

 

 

住宅ローン金利には注意が必要?

 

金利というと、お金を増やすだけではなくて、返済するときにも関係してきます。一番わかりやすいのは住宅ローンです。

 

例えば、今、固定金利で35年返済だとすると、メガバンクでおおよそ1.8%ぐらいです。仮に金利1.8%、35年返済で3,000万円を銀行から借りたとすると、金利だけでいくら返済するかイメージが湧いてくるでしょうか?

 

借りたお金は3,000万円なので、金利が1.8%だとすると、3千万円×1.8%=54万円かなと思ったら、これは完全に間違いです。答えは、金利だけで1,045万円です。なので、銀行からは3,000万円しか借りていないのに、トータルで4,045万円も返済することになるのです。

 

ここが金利のある意味恐ろしいところなのです。要するに、残高に対して1.8%がかかっていきますので、3,000万円の1.8%という話ではないのです。3,000万円の1.8%は、最初の1年目に返済する利息です。

 

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これが例えば2年目になると、その残高の1.8%を返済していくことになり、翌年以降も、どんどん増えていくことになるのです。つまり、銀行側からすると、1,045万円が銀行にとっての金利収入になるのです。

 

 

住宅ローンの変動金利には要注意?

 

住宅ローンの金利においては、最近は金利が低迷している影響から、変動金利を選ぶ人も少なくありません。変動金利は、固定金利に比べたら金利が低く、今ですと0.8%ぐらいです。

 

借りる方としては、当然、返済する時に金利は低い方がいいですから、変動金利を選択することが理にかなっているように思えます。ですが、それは今金利が低いだけであって、日本の景気が良くなれば、変動金利は確実に上がっていきます。

 

変動金利でもそういったケースがあるので、例えば、5年間は返済額を変えないというものがあります。

 

これなら安心だと思う方もいらっしゃるのですが、多くの場合、金利の見直しを半年ごとに行っています。つまり、返済額は5年間変えずに、金利だけは半年ごとに見直しているということです。

 

これはどういうことかというと、返済額の中身、すなわち元本と利息の配分を勝手に変えられてしまっているということなのです。

 

本人は毎月きちんと10万円なり9万円を返済しているつもりになっているのですが、金利が上がってしまった結果、その中身を見たら、利息ばかりを返済していることになっていて、全然元本が減っていないこともあるのです。

 

こうなると、いつまで経っても返済が終わらないという、いわゆる返済地獄に陥ってしまいかねませんので、変動金利を選択する場合には、きちんと銀行から説明を受けるなど注意してください。

 

 

金利選択は将来を見据えて..

 

金利はお金が増えるときには高い方がもちろんよいのですが、借りるときには低い方がよいわけです。

 

この辺りは、今、日本の景気はどうなっているのかとか、これから物価はどうなっていくのかななど、そういったちょっと先を見据えながら、今はどういう選択をすべきかを考えることが大切です。

 

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