投資信託は初心者向きの
資産運用?
最初の資産運用は投資信託から始めるのがいいと言われたことがあるかもしれません。これは、投資信託が1万円程度から始めることができるからです。
株式や債券ですと、企業の財務状況や業績、国の財政などを調べて投資する銘柄を決めて、自分で判断して運用する必要があります。これに対して、投資信託は専門家に任せることができるのです。
投資信託のリスクとは?
分散投資でリスク軽減
投資信託が初心者向きだからといっても、リスクはしっかり押さえておく必要があります。リスクを抑えるために株式や債券などで分散投資を行おうとすると、1人で様々な銘柄を買うことになるのでかなりの資金が必要になります。
これに対して、投資信託なら、みんなから集めたお金を専門家が色々な会社に分散投資するのでリスクを軽減できるのです。
一般に1つの投資信託で、100〜200の株式や債券に振り分けられていると言われています。また、一度に購入しないで、定期的にコツコツ買っていく「ドル・コスト平均法」でリスクを抑えるのもオススメです。
投資信託は
元本保証はありません
個人で新興国の株や債券に投資するのは知識や資金の面からも難しいと思います。
ところが、投資信託なら、成長国の株式や債券を投資対象にしたものもたくさんあるのです。ただし、投資信託は株式や債券と同様、元本が保証された商品ではありませんので注意も必要です。
投資信託の選び方
投資信託を選ぶのはあなたです
投資信託は運用はプロに任せるとはいえ、どのような種類のものを購入するかに関しては、自分で選ばなくてはなりません。例えば、株式に投資する投資信託もあれば、債券に投資する投資信託もあります。また、株式や債券を組み合わせた投資信託もあります。
しかもこれらは、運用する対象や運用方法によって、安全性重視で収益の低いものから、積極的にリスクを取りながら高い収益を追求するものまで、実に数千種類以上の投資信託があるのです。
これだけの種類の投資信託を選ぶのは至難の業ですが、やはり自分に合った銘柄を探す能力を見につけることが重要です。ちなみに、能力といってもそれほど特殊なものではありません。
投資信託には「目論見書」と呼ばれている説明書や「運用報告書」「月次レポート」など、過去の実績を確認できるものがあるからです。
こうしたものは、最寄りの銀行や証券会社またはインターネット上でも簡単に見ることができますので、銘柄選択の際には確認するようにしてください。それから、日頃から株式や債券に影響を与える経済や世の中の流れに関心を持つことも重要です。
投資信託の
3つのメリットとは?
投資信託のメリットは以下の3つです。
@少額から始められる
投資信託は1万円から、毎月の積立投資だと実は500円から毎月投資をすることもできます。
例えば、Aさんは1万円分投資をしたいと思ったり、Bさんは100万円投資をしたいと思ったり、Cさんは毎月500円ずつ投資をしていきたいというように、自分が好きな金額の投資をすることが可能です。
A分散投資が可能
もし株式に投資をしたいと考えても、1つ100万円とか数十万円とかする株式にいきなり投資するのは大変です。ところが、投資信託という仕組みを使うと、例えば、株式に投資している投資信託なら、複数の株式にみんなから集めたお金を投資することができるのです。
そして、1万円の投資信託を購入したなら、その複数の株式を割合に応じて保有することができるのです。ですから、特に何もしなくても、投資信託なら自然に分散投資ができてしまうことになります。
B世界中のものに投資可能
日本にいながらアメリカやアジアの不動産や債券に投資をしたいと考えても、なかなか難しいですよね。
それが、この投資信託を使うと簡単にできてしまうのです。例えば、投資信託がアメリカの不動産に投資をしている投資信託だとしたら、みんなから集めたお金をアメリカの不動産に投資していきます。
私たちは、日本にいながら、日本の証券会社を通して、アメリカの不動産を例えば1万円分投資することができるのです。小さなお金で世界中のものに分散投資ができるのが投資信託の特徴と言えます。