学生の扶養控除の
壁とは？
次のようなケースですね。
■現在学生だが、アルバイトの収入が130万円を超えてしまいそうである。
■この場合、親の税金の負担はどれくらい増えてしまうのか？
■もし年間収入が160万円を超えてしまったらどうなるのか？
学生の扶養控除の壁について
まず、上記のケースですと、親が税金の扶養控除を受けることができなくなりますので、その結果、親の所得税と住民税が増えることになりますね。そして、あなた自身が所得税と住民税を納めなければならなくなります。
学生でアルバイト収入がある場合ですと、親の税金に影響を与えるラインとしては、所得税が年103万円で住民税が年98万円になります。ちなみに、個人事業主やFXによる収入がある場合にはこれとは違ってきますが…。
また、健康保険の扶養から外れて、自分自身で国民健康保険料を支払う必要もでてきます。
国民健康保険料の金額は、月の収入によって判定されるのですが、おそらく初年度は年5万円程度、翌年以降は年10万円程度になるのではないかと思われます（市町村によって異なります）。
さらに、もし親の勤務先で家族手当があったとしたら、その手当もなくなりますので、その分だけ給与が減ることになりますね。一般的な家族手当としては月5千円程度でしょうから、1年だと6万円程度になるかと思います。
というわけで、親の税金が増えるラインは103万円であり、自分自身の税金と健康保険の扶養家族のラインは130万円ということになりますね。
160万円の収入があれば、親の税金が増える分と、自分自身が負担する税金と健康保険料の分とを加味して損得を考えますと、トントンあるいは得になると思われます。
ちなみに、子供の収入が103万円を超えることによる親の税金が増える金額は、親の所得にもよりますが、おおよそ10〜20万円程度とみておけばよいのではないでしょうか。