事例で検討
次のようなケースで考えてみます。
■サラリーマンで年収約450万円、扶養家族はいない。
■住宅ローン控除17万円を受けている。
■FXで20万円以下の利益がある。
■ふるさと納税するには確定申告しなくてはならなくなるが、申告すると損になるのか?
ふるさと納税は
した方がいいの?
さて、単純に損得だけを考えますと、おそらく損になるのではないかと思われます。というのは、ふるさと納税というのは、基本的に移転させた住民税が、全額戻ってくるわけではないからですね。
つまり、一部は自己負担しなくてはいけない部分があるからです。なので、一般的に、特産物などの価値の方が、自己負担している金額を上回れば、お得だと感じることができるわけです。
とはいえ、仮にFXで18万円の利益があったとしますと、確定申告をする場合には、税金を3.6万円支払うことになるわけですよね。
ふるさと納税するために確定申告をすると3.6万円の税金を支払うことになるわけですが、あくまでも金銭的な損得を考えるとちょっと割に合わないかもしれませんね。
もちろん、故郷のために住民税を移転させたいということでしたら、金銭的な損得は関係ないわけですが…。
給与所得者の
扶養控除等(異動)申告書について
次のようなケースですね。
■失業中、コンビニのアルバイトが決まり、そこで給与所得者の扶養控除等(異動)申告書を渡された。
■書類には、当店以外に給与を貰っているかどうかについて「はい」「いいえ」に○を付ける項目があるが、「いいえ」に○を付けなくてはいけないのか?
まず、現在定職についていないのであれば、「いいえ」に○を付けるべきですね。こうしておかないと、乙欄で税額が徴収されてしまいますので。
ちなみに、現在は定職に付いていて、もうすぐ辞めるということなら、今は「はい」に○をしておいて、定職がなくなったときに甲欄にしてくださいとお願いすればよいわけです。
わかりやすく言うと、乙欄徴収というのは、副業をしている人用の源泉徴収なのです。なので、通常よりもかなり多くの源泉徴収がされます。実際、最低でも3.063%の源泉徴収がされますからね。
ただし、最終的には年末調整や確定申告をすることによって、税金の過不足は調整されますので、結果として税金が有利になったり不利になったりすることはありません。
(参考)FXの税金とふるさと納税、パート主婦がFXで100万円の利益が出た場合の税金