FXで利益が出ても、借金や寄付金があったら、
税金は減額されるの?
借入金が仮にFXに使うためのものであれば、支払利息が経費になりますので、その分だけ税金は安くなるかもしれませんね。
でも、おそらくFXのために借り入れしたものではないと思いますので、その場合には、支払利息を経費にすることはできません。これは、あくまでも経費というのは、収入を得るためにかかった費用のことだからです。
また、近年、東日本大震災などもありましたので、義援金を支出した人も少なくないと思います。こうした寄附金については、FXとは関係なく、寄付金控除の対象になりますので、その分だけ所得税や住民税は少なくなります。
FXの税金は高くて
株取引の税金は安いって本当?
かつては、FXには店頭取引のものと、取引所のものと2つがあったので、例えば、店頭FXで1,000万円儲かった人は、50%の税金がかかったりしていたんですよね。
でも、2012年度からは税制改正によって、FXの税金が一本化されましたので、現在では一律20%になっており、そのようなことはなくなっています。
競馬で30万円損をしてFXで30万円儲かったら
確定申告は必要?
一定の所得の中で、損失や利益を合算して申告することを損益通算と言いますが、これができるかどうかがポイントなります。
例えば、30万円の損失と30万円の利益を合算(損益通算)して±0とすることができるわけです。ただし、この場合でも確定申告は必要になるんですよね。
さて、競馬とFXでは所得の種類が異なるんですよね。というのは、競馬で儲かった分は一時所得であり、FXで儲かった分は雑所得になるからです。
所得の種類が異なると損益通算(合算)はできないので、競馬とFXを合算することはできないということになります。ちなみに、雑所得ですと、収入が20万円を超えた場合には確定申告をしなくてはなりません。
なので、競馬で30万円損をしたとしても、FXで30万円の利益が出たのであれば、競馬の30万円は無関係ということになります。よって、FXの利益30万円については、雑収入として確定申告し、所得の20%の税金を納めることが必要になります。