国民年金保険料や厚生年金保険料の値上げがきつい!
値上げはどこまで?対策は?
最近、国民年金保険や厚生年金保険、介護保険料など、色々なものが値上げされていて生活がきつくなったという話をよく聞くようになりました。
ここ数年、消費税の増税だけでなく、様々なものが値上げされています。実は、国民年金保険は4月、サラリーマンなどが加入している厚生年金保険は10月に、毎年値上がりしています。しかも、平成29年まで毎年値上がりすることが決まっているのです。
国民年金保険については、毎年290円ずつ値上げされていますので、これはジャブのようにジワジワ効いてくると思います。
平成19年度(2007年)当時、国民年金保険料は14,100円だったのです。それが今や16,380円ですから、知らず知らずのうちに、ちょっとずつちょっとずつ値上がりしているのがわかると思います。
もちろん、値上げすると決めた当時に想定された通りに給料も上がっていけば、何も問題ないわけです。
ところが、この15年間はデフレーションが続いて給料は上がらないどころか、下がってしまっている人もいる状況です。
つまり、国民年金保険料や厚生年金保険料の値上がりと給料の上昇が逆行しまっているのです。なので、苦しくなる一方だという声が聞かれるのです。なお、介護保険料なども4月から65歳以上の方なども値上がりしています。
家計簿をつけよう!
家計簿をつけている人でしたら、こうした国民年金保険料や厚生年金保険料の値上がりの実感があると思います。「あ、値上がりしたな」とか「これぐらい毎月値上がりしていくんだな」と。
一方で、家計簿をつけていない人ですと、「そうだったの?」ということが多いのかもしれません。
国民年金保険料や厚生年金保険料がどれぐらい値上がりしているのかというのも、全く把握できていないと、それを知った時に愕然としてしまうかもしれませんから、これを機に家計簿をつけることをおすすめします。
国民年金保険料を過去に遡って
支払う場合の保険料はいつのもの?
国民年金保険料を過去に支払っていなかった場合には、過去に遡って支払うことができます。その場合、その国民年金保険料は、その当時の保険料でよいのでしょうか?
この場合は、未納分と考えますので、これまでの分は現在の金額ではなくて、当時の金額になります。
家計簿はスマホアプリで!
家計簿をつける際におすすめしたいのは、携帯アプリです。私も仕事柄いくつかインストールしていますが、今はスマートフォンの無料アプリでも、ものすごく性能が良いものがあります。
レシートの写真を撮るだけで、それを読み取って、自動的に分けてくれるものもあります。これなら、煩わしさもなく、気軽に簡単に家計簿がつけられるはずです。そういったものを有効に使ってみることで、家計簿をつけるきっかけにしていただけたらと思います。
2015年4月からの値上げ・値上がり
4月から変わるのは食品の値上げだけではありません。それ以外にも、国民年金の保険料が月額340円値上げされ、15,590円になります。
また、65歳以上の介護保険料が月額578円値上げされ、5,550円(全国平均)になります。さらに、子育て給付金は、子供一人当たり3,000円となり、これは昨年度より7,000円の減額となっています。
家計の負担を減らすものも!
一方で、家計の負担を減らすものもあります。
子や孫に出産や育児などでかかる資金を送る場合、1,000万円までが非課税となります。また、生まれ故郷などに寄付をすると受けられる「ふるさと納税」では、減税の対象となる寄付金額の上限がおよそ2倍に拡大されます。
他にも、海外への飛行機に乗る場合にかかっている燃油サーチャージが、JALとANAそれぞれで4月からの購入分から引き下げれます。
国民年金保険料・厚生年金保険料の値上げのまとめ
平成16年から平成29年まで、厚生年金保険料がアップしていくことが法律上決まっています。
保険料が値上がりしていくイメージはもたれている人は多いと思いますが、これが現実的に、どれぐらいの料率で、どれぐらいの負担があるのかというのをリアルに感じている人は意外に少ないのではないでしょうか?
おそらく、大体このぐらいなのではないかと思っているよりも、実際に値上がりしていく金額の大きさに驚かれると思います。世の中では、消費税率の値上がりに国を挙げての議論になっていますが、不思議と社会保険料の値上げについては誰も騒ぎませんよね。
具体的には、平成16年には13.934%だったものが、毎年0.354%ずつ値上がりされ続けていきます。そして、平成25年にはこれが17.120%になり、平成29年に18.3%になるまで値上げされ続けていくのです。
平成29年の18.3%がどれぐらいの保険料になるのかというと、例えば、年収100万円なら183,000円を保険料として納めるということになります。
ちなみに、厚生年金保険料の値上げは平成29年までとなっていますが、これで終わりとなるかはわかりません。個人的には、おそらく、その先も値上げが続くのではないかと思います。そこで打ち止め、あるいは安くなるということはまず考えられませんから。
なお、厚生年金の保険料率は労使折半なので、半分は会社負担、半分は個人負担です。