マイナス金利とは|生命保険会社や学資保険、一時払い終身保険はどうなる?

 

 

マイナス金利で生命保険会社がやばい?

学資保険や一時払い終身保険はこうなります!

 

 

日本銀行が1月29日にマイナス金利を導入しました。

 

マイナス金利というのは、日本人の私たちにとってはなじみの薄い言葉だったのですが、これ以降、様々な場面で注目を集めるようになっています。

 

すでにマイナス金利は導入されているのですが、預金金利であったり、あるいは住宅ローンであったり、この辺りでは早くも影響を受けています。

 

マイナス金利導入に対しては、それこそ色々なところで賛否両論の意見があるわけですが、実は生命保険会社にもこのマイナス金利の影響というのはあるのです。

 

多くの生命保険会社が貯蓄型の保険を販売していて、特に一時払い終身保険や個人年金保険については、このマイナス金利の影響で販売停止になる商品が、現時点でもすでに発表されています。

 

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停止までいかなくても、予定利率が下がるケースもあって、例えば、太陽生命保険では、4月以降銀行窓販での一時払い年金保険の販売の停止が予定されています。

 

また、朝日生命では、一時払い終身保険と個人年金保険の値上げあるいは販売停止というのを検討しているそうです。

 

第一生命では、一時払い終身保険の予定利率をこれまでの0.65%から0.45%に引き下げる予定になっています。さらに、かんぽ生命では配当金に影響が出ていて、これまでの0.07%から0.01%と過去最低になる予定です。

 

 

マイナス金利のメリット・デメリット

 

保険会社というのは、契約者から集めたお金のうちの一部を運用しています。

 

特に10年物の長期国債の投資というのは、安全な運用先として利用されていて、ものすごくボリュームが大きくなっています。これは、10年物の長期国債への投資なら、元本が失われるリスクが限りなく低くて、ほぼリスクゼロだからです。

 

先日、マイナス金利の影響で、新発10年物の国債までもがマイナス金利に突入しました。とはいえ、マイナス金利はデメリットばかりではなくメリットもあります。

 

いずれにしましても、長期国債がマイナス金利になれば、当然保険会社が運用しているお金にも、マイナスの影響が出てきます。

 

長期的にみれば、保険会社の運用益が減るということになりますから、一時払い終身保険や個人年金、学資保険など、いわゆる貯蓄型の保険というのは、積極的に販売するのが難しくなってくるはずです。

 

ちなみに、すでに一時払い終身保険や個人年金、学資保険などに加入している人にとっては、基本的に影響はありませんので安心して下さい。

 

ただ、これから加入する人にとっては、影響してくる可能性というのは十分考えられます。最も可能性が高いのは、保険料が値上がりするということです。

 

予定利率が下がることが見込まれていますから、これが保険料の値上がりに直結してきます。保険料が値上がりするということは、イコールお金がそれまでよりも増えないということです。

 

なお、解約しても返ってこない、いわゆる掛け捨ての保険がどこまでマイナス金利の影響を受けるのかということについては、まだわかりません。ですが、少なくともそういった貯蓄型の保険については、どれぐらい値上がりするのか、注視していく必要があります。

 

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なぜマイマス金利の国債を買う人がいるの?

 

マイナス金利の導入が、長期国債のマイナス化に拍車をかけたのは間違いないわけですが、これは想定されていたことでもあります。

 

「国債を運用して損をするのに買う」というと、私たち普通の個人からするとなかなかイメージがつきませんよね。でも、これはいわゆる機関投資家や、私たちとは比較にならないぐらいのお金を運用しているところでは、実際に起こり得る話ではあるのです。

 

ただ、この影響が個人の資産運用を難しくさせることにはなります。

 

今回、保険会社での貯蓄性の高い保険の販売停止などがありましたから、これからお金をどうやって運用して増やしていくか、その選択肢が少なくなりますので、運用初心者の方にとっては、かなり酷で難しい判断が必要になってきます。

 

なので、将来のことを考えて、ファイナンシャルプランナー(FP)などお金の専門家に相談してみるのも1つの手だと思います。すると、お金の運用方法など、もう少し幅が広がりますし、知識も習得できるはずです。

 

 

マイナス金利が与えるメリットとは?

 

アベノミクスは完全には上手くいっていませんが、マイナス金利によって、株価がこれまでよりは上がったり、超円高だったのが円安にいったり、雇用も改善されたりと、メリットもあります。

 

こうした影響を与えたのが、日本銀行の金融政策です。本当はここに財政政策も加えて、両輪で行った方がよいのですが、なぜが財政は緊縮しているので、アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいるような状態になっています。

 

マイナス金利とは、まさにこの金融政策の一部なのです。ですから、そういった意味で言えば、好影響を与える部分というのは当然あるわけです。

 

ただし、個人の資産運用といった視点で考えていくと、預金金利もほぼないところからさらに下がりましたから、そうすると、どういったところにお金を預けていったらいいのかなど、その辺の判断がかなり難しくなってくると思います。

 

なお、住宅ローンは借り換え時です。今、住宅ローンの借り換えをする人が急増していますので、これを機に見直してみるのもよいと思います。

 

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