貯蓄型保険のデメリット|貯蓄性の高い保険はおすすめ?

 

 

貯蓄性の高い保険はおすすめ?

貯蓄型保険デメリット

 

 

先日の新聞報道によれば、生命保険各社が昨今の低金利と平均寿命の延びを反映させるため、2017年4月以降の契約から、保険料を全面改定することが決定されたとのことです。そしてさらに、2018年にも再び見直しをするそうです。

 

保険料の改定があると毎回そうなのですが、特に貯蓄型保険は確実に値上がりすることになります。保険料の全面改定自体は2013年4月にも行われているのですが、各保険会社ごとに商品の値上げをするということは常にありました。

 

例えば、日本生命は、貯蓄型の一時払い終身保険の保険料を、昨年1年で3回も値上げしています。また、第一生命も似たような商品を3ヵ月続けて値上げをしています。

 

2年ほど前には、明治安田生命が貯蓄型の一時払い保険の販売を停止しています。さらに、学資保険で有名なソニー生命では、その一部を販売停止にしました。

 

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これらに共通の特徴として言えるのは、「貯蓄型の保険が値上がりしている」もしくは「保険会社の採算が取れないことから、販売停止に至った」ということです。

 

なので、今後も保険料の改定がある度に、貯蓄性の高い保険は、ますます値上がりしていくことが予想されます。

 

 

なぜ貯蓄性の高い保険の値段が上がっていくの?

 

それは、日本の金利が低すぎるからです。

 

保険料というのは、3つの構成要素、すなわち生命表と標準利率(予定利率)、事業利率で決まります。このうち「標準利率」がどんどん落ち込んでいるのです。

 

標準利率というのは、運用利回りの参考になる利率で、この標準利率が高くなると、結果として予定利率も高くなります。

 

つまり、保険料が安くなるということです。特に貯蓄性の高い保険(貯蓄型保険)にその傾向が表れます。反対に、標準利率が低くなると、保険料は高くなります。

 

 

貯蓄型の保険が高くなる理由と

デメリットは?

 

保険会社は、私たちが支払った保険料の一部を運用しています。運用するということは、そこで利ザヤを得ようとしているわけですが、今の日本の低金利では、思ったほど利ザヤが得られないのです。

 

なので、保険料を高くするしかないということになってしまっているのです。

 

これは、例えば、1990年代前のバブルを経験した人ならわかると思うのですが、当時の生命保険の利率は、5%とか6%というのが当たり前でした。6%というのは、仮に500万円を保険会社に預けると、およそ12年後に1千万円になって戻ってくるということです。

 

つまり2倍になって戻ってくる計算になるのです。

 

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今では考えられませんが、当時は保険だけではなくて、例えば銀行預金でもかなりお金を増やすことができました。当時の貯蓄性の保険と今の貯蓄性の保険を比べると、おそらく保険料は2倍以上になっているはずです。

 

日本はバブル経済が崩壊してから、ずっと超低金利が続いていますので、貯蓄型の保険は高くするしかないのです。もうこれは仕方のないことなのですね。

 

 

標準利率を引き上げるには

どうしたらいいの?

 

標準利率を引き上げるには、日本国債の利回りを上げる必要があります。そのためには、日本の景気が良くなるのはもちろん、デフレから脱却してインフレが起きる状態をつくるしかありません。現状ですと、まだまだそれにはほど遠いといえそうです。

 

ただし、良いニュースもあります。それは、掛け捨ての死亡保険が安くなる可能性があることです。

 

 

掛け捨ての死亡保険が安くなる?

 

例えば、日本の平均寿命はどんどん延びていて、男性は今や80歳、女性は87歳という時代です。ちなみに、WHOの調査によれば、世界一です。こうした影響を受けて、掛け捨ての死亡保険料というのは、下がる傾向が続いています。

 

これは前述したバブル時代と比べると、貯蓄型の保険は2倍以上高くなっているのに、掛け捨ての死亡保険は2倍以上安くなっていることからもわかります。

 

ですから、今後の保険加入の流れとしては、終身保険などの貯蓄型の保険は薄めにして、逆に掛け捨ての死亡保険に特化した保険を手厚くなっていくと思われます。

 

そして、今は終身タイプの医療保険やがん保険が主流なので、そういったものに加入していくという傾向が強くなっていくのでしょう。

 

 

貯蓄型の保険が高くなる前に加入すべき?

 

保険料の値上げ前の時期になると、必ず加入率が伸びる傾向にあります。これはまさに駆け込み需要であり、営業マンにおすすめされて加入する人が増えるのです。もちろん、保険料が安いうちに加入したいという気持ちはわかります。

 

でも、それよりも大切なのは、自分の人生設計やライフプラン、特に保険は一家の大黒柱の方が亡くなった時に本当に家族は大丈夫なのかということですから、その辺りをしっかり見つめてから加入した方がよいです。

 

あまり無理をせず、じっくり家族で話し合って加入するようにして下さい。

 

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