個人型確定拠出年金掛金|公務員はいくらがいい?

 

 

個人型確定拠出年金掛金

公務員はいくらがいいの?

 

 

最近、新聞や雑誌などでも個人型確定拠出年金が取り上げられることが多くなってきたので、「自分もやってみたいな」とか「何となく興味が湧いてきた」と思っている人が増えているそうです。

 

ただ、いざ個人型確定拠出年金をやってみようと思ったとしても、月々いくらくらいの積み立てをすればいいのだろうと疑問に思っている方も多いと思います。

 

例えば、公務員が個人型確定拠出年金をする場合には、月12,000円まで積み立てられるわけですが、それで足りるのかどうか気になるところですよね。

 

そこで、積立額(掛金)をいくらにするのかを決める際に、どのように考えていったらいいのか、まずはその考え方について解説していきたいと思います。

 

 

個人型確定拠出年金の掛金は

いくらにしたらいいのか?

 

何でもそうなんですが、個人型確定拠出年金も積立額(掛金)ありきではないのです。積み立てることが目的ではなく、あくまでも大切なのは、個人型確定拠出年金をする目的と目標を決めることだからです。

 

スポンサーリンク

 

 

この目的と目標とは何かというと、「何のために」「いつまでにいくら貯めたいか」ということです。目的=「何のために」というのは、例えば、老後資金を貯めるためにとか、学資を貯めるためになど、「何のために」というのが目的となります。

 

一方、目標というのは、例えば、60歳までにいくら貯めたいとか、子供が18歳になるまでにいくら貯めたいなど、「いつまでにいくら貯めたい」という具体的な数値が目標となります。

 

これら2つを決めることが貯蓄額を決めていく大前提となります。つまり、これは一言でいうと、「ゴールを決めましょう」ということに他なりません。ゴールを決めないで、何となく積み立てをしていくというのは、まるでゴールのないマラソンをするようなものです。

 

いつまで走ればいいのかわからない、どこまで行ってもゴールの見えないマラソンなんて辛くてたまらないですよね。なので、まずは「ゴールはどこか」というところに注視していただきたいです。

 

 

個人型確定拠出年金の掛金をいくらにするか

老後の必要資金から逆算して考える..

 

ゴールをどこに設定するのかというのは、学資なら割とわかりやすいですよね。例えば、国公立であれば18歳までに300万円、私立であれば500万円から600万円くらいが目安ということになります。

 

ただ、私たちが一番不安に感じている定年後の老後資金、一体どれくらい貯めればいいのか、その目標設定をどうすればいいのかになると、少し難しくなります。

 

例えば、65歳までにいくら貯めればいいのかを考える際に大事なことは、自分たちが「毎月どれくらいの生活費を欲しいのか」「毎月いくらの生活がしたいのか」ということをイメージすることです。

 

スポンサーリンク

 

 

例えば、65歳以降、子供たちは大人になって独り立ちをして、夫婦2人暮らしになった時、どれくらいの生活費が欲しいでしょうか?毎月10万円の生活費で足りるでしょうか?多くの人はそれだと足りないのではないでしょうか。

 

では、毎月20万円ではどうでしょうか?月20万円なら何とかやっていけるでしょうけど、少し余裕がないかなといったところではないでしょうか。

 

定年退職間際ですと、おそらく手取りで月30万円前後はもらえているでしょうから、そこからいきなり定年退職して老後を迎えたからといって、生活水準を落とせるかというと、なかなか難しいと思います。できることならその生活水準を維持したいと思うはずです。

 

例えば、夫婦2人で30万円で生活をしたいとして、得られる収入はいくらくらいなのか、65歳から年金はいくらくらいもらえるのか、ということを考えてみます。

 

夫が公務員を定年まで勤めて、妻はずっと扶養に入っていてというケースですと、およそ毎月20万円くらいの年金がもらえると言われています。

 

ということは、30万円の生活をしたいけれども、実際に入ってくる収入(年金)は20万円です。そうすると、その差額10万円(30万円−20万円)が毎月赤字になるわけです。では、その赤字の生活が何歳まで続くのか。

 

今の寿命を前提にすると、男性が80歳、女性が87歳、男女合わせた平均では83歳くらいと言われていますが、今後さらに寿命が延びるでしょうから、例えば長生きを想定して90歳を一つの目安として考えてみます。

 

月10万円の不足するのが25年間(90歳−65歳)続くとすると、65歳までに3,000万円(−10万円×12ヵ月×25年)準備する必要があるということになります。

 

スポンサーリンク

 

 

個人型確定拠出年金の掛金は

毎月いくらにしたらいいの?

 

前述したお話は、今の水準で年金がもらえる場合です。残念なことですが、ニュースや新聞などでも年金不安と言われているように、時代の流れからして、これからもらえる年金の額は増えるよりも減る可能性が高いです。

 

もちろん年金はなくなりはしないですが、減っていく、あるいはもらえる年齢が後ずれするというのが有力な見方です。

 

国の試算を見ると、今はもらえる年金は20万円だけれど、将来的には夫婦合わせても15万円くらいになってしまうのではないかというものもあります。

 

なので、仮に毎月25万円の生活がしたいとしても、もらえる年金が15万円まで下がってしまったとなれば、その差額は10万円になりますから、いずれにしても65歳の時に3,000万円くらいは準備しておくことが望ましいということになります。

 

ここでは、「老後資金としていくら貯めたらいいのだろう」ということを例にあげて解説してきましたが、他のことでも同じです。「何のために」「いつまでにいくら貯めたいのか」ということが重要です。

 

そして、それまでには何年あるから、例えば「銀行の金利で計算すると毎月これくらいの積み立てが必要」とか、「学資保険で積み立てると毎月これくらいの積み立てが必要」「投資信託で積み立てると毎月これくらいの積み立てが必要」とか..

 

個人型確定拠出年金で積み立てをする際には、預金と保険、投資信託の3つの中から、自分にとってどれが一番無理なく実現可能なものなのかを比較してみるのが大事なのではないかと思います。

 

逆に言えば、無理なく目標達成できるのであれば、預金でも保険でも投資信託でも何でもいいのです。大事なのは、目標を達成することであって、目標が達成できるのであれば手段は別に何でもいいのです。

 

もちろん、どれが正解ということはありません。あくまでも自分の中で、どの手段が一番目標達成に近づけるものなのかを考えることが大切なのです。

 

以上、毎月いくらくらいの積み立てをすればいいのかという、その考え方についてのお話しでした。

 

スポンサーリンク

 

関連記事(一部広告含む)