個人型確定拠出年金(イデコ)の拠出金の
積立方法・運用方法・節税メリット..
個人型確定拠出年金の拠出金は、毎月銀行からの引き落としで積み立てていくことになります。自分の銀行口座(メインバンク)から、自分の確定拠出年金用の口座の方に、毎月引き落としでお金が移動されることになります。
ちなみに、この個人型確定拠出年金(イデコ)は公的年金ではありませんので、政府の方に納めるというわけではありません。あくまでも引き落とし先の確定拠出年金用の口座は、自分の口座になります。
確定拠出年金の運用商品の選び方と運用方法は?
確定拠出年金というのは、公的年金と違い、自分で積み立てて自分のために使う私的年金です。ですから、その運用というのも自分に任されているのです。
どういった運用商品があるのかというラインナップについては、確定拠出年金口座を作る各金融機関によっても違うのですが、その中で必ずあるのが元本確保型の商品になります。代表的なのは定期預金や生命保険です。
なので、「運用に自信がない」とか、「節税のメリットだけ受けられればいいのでリスク商品を買いたくない」という人は、元本確保型の商品を選んで積み立てをしていけばいいと思います。
一方、リスクを取っても資産を増やしていきたいという人、例えば、株式投資をやってみたいとか、外貨を買ってみたいという人がいるかもしれません。
ですが、確定拠出年金の場合は、直接そういった会社やどこか国の外貨を購入することはできません。確定拠出年金でできるのは、投資信託を買うことです。
なので、株式のインデックスとかアクティブファンドなど、色々なラインナップがありますので、そういった投資信託の中から選んでいくことになります。
例えば、外貨投資がやってみたいという人なら、そういった為替関係の投資信託があれば、そういったものを買っていくことになります。
個人型確定拠出年金の節税メリットとは?
老後のお金を増やす上では、確定拠出年金制度は非常に節税メリットの多い仕組みになっています。その節税メリットの1つ目は、拠出している金額に応じて、所得税と住民税が軽減できることがあげられます。
2つ目は、確定拠出年金では、積み立てた資金を運用していくわけですが、その中で収益が出た部分に対する税金がかからないことです。つまり、非課税のメリットです。
3つ目は、この確定拠出年金を受け取る時のメリットです。受け取る時にも税金の優遇措置があります。
なぜ個人型確定拠出年金だと節税できるの?
個人型確定拠出年金に拠出していった金額に応じて、それが所得税の控除項目に該当しますので税金が減ることになります。例えば、医療費をたくさん使った年には、医療費控除というものを使いますよね。
これと同じで、個人型確定拠出年金として積み立てた金額が、そのまま小規模企業共済等掛金控除という項目に入るのです。
例えば、年間20万円拠出しましたということなら、そこに20万円と記載することができるのです。そうすると、税金の計算の際に、その金額を差し引いた上で課税されるようになりますので節税になるということです。
個人型確定拠出年金の運用収益非課税とは?
個人型確定拠出年金の運用収益部分にかかってくる税金が非課税になるというのは前述した通りです。では、いくらぐらい税金のメリットがあるのでしょうか?
例えば、定期預金をイメージしてみて下さい。定期預金にお金を預けて利息が付いた場合に、利子が100円だったとしたら、税金はその20%の20円が取られて、残るのは80円ということになります。
同じように、この個人型確定拠出年金も通常なら20%の税金がかかるのですが、それが非課税でずっと税金がかからない制度になっているのです。
運用益に税金がかからないということでは、ニーサ(NISA)も同じですが、個人型確定拠出年金の方が比較的長期間運用していくことになりますので、そこで税金がかからないというのは複利の運用もできると考えると非常にメリットが大きくなります。
個人型確定拠出年金の受け取り時の節税メリットとは?
老後に個人型確定拠出年金を受け取る方法としては、2つあります。1つは、年金と同じように受け取る方法です。もう1つは、退職金のような形で一時金で受け取る方法です。どちらも税金の優遇措置のメリットはあります。
年金のように受け取る方法では、個人型確定拠出年金は公的年金ではないのですが、公的年金控除を使って税金の計算をして受け取ることができます。
一方、退職金のようにして一時金として受け取る場合には、退職所得控除を使って税金を計算して受け取ることができます。個人型確定拠出年金は、積み立てているときだけでなく、受け取る時にもこうした税金のメリットが用意されているのです。